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はぐれ獣医の皮膚病研究所

健常に対するアトピー性皮膚炎の犬の非病変部の皮膚におけるセラミドの性質決定と定量化

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人間のアトピー性皮膚炎のように、犬のアトピー性皮膚炎(AD)の病因においても、異常な皮膚バリアが関与することを支持するエビデンスが増加している。アトピー性皮膚炎の人の研究では、セラミドが欠乏した異常な皮膚バリアが関連しており、セラミドが角質層(SC)における細胞間脂質ラメラの重要な構成成分であることを意味する。従って、この研究の目的は、健常な犬と比べてアトピー性皮膚炎の犬の角質層において、セラミドが不足しているかどうかを決定することだった。
14頭のアトピー性皮膚炎の犬と年齢、品種そして性別が同じで健常な14頭の犬の尾側腹部の非病変部の皮膚からシアノアクリレート剥離法を使って角質層のサンプルを採取し、セラミドのサブクラスと相対量を薄層クロマトグラフィーで盲目的に評価した。
R統計コンピューターソフトウエアーを使ったペアT検定は、セラミド1とセラミド9の割合量が、健常と比較してアトピー性皮膚炎の犬の非病変部の皮膚において有意(それぞれP= 0.034 とP= 0.047)に低く、コレステロールの割合量は健常と比べてアトピー性皮膚炎の犬で有意(P= 0.016)に高かったことを明らかにした。
さらにコレステロール/セラミド比は健常と比較してアトピー性皮膚炎群で有意(P= 0.014)に高かった。これらの所見はアトピー性皮膚炎の犬の皮膚におけるセラミド量の減少が、障害を受けた皮膚バリア機能に影響を与えるかもしれないことを示唆する。


Characterization and quantification of ceramides in the nonlesional skin of canine patients with atopic dermatitis compared with controls
Lisa V. Reiter, Sheila M. F. Torres and Philip W. Wertz
The work was presented at the North American Veterinary Dermatology Forum 2008 and an abstract was published in Veterinary Dermatology 2008.



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