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はぐれ獣医の皮膚病研究所

アトピー性皮膚炎の患者における皮膚バリアに対するピメクロリムスとベタメタゾンの異なる効果

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背景:皮膚のバリア機能障害を導く遺伝的欠損はアトピー性皮膚炎(AD)のリスク因子として認識されていた。環境のアレルゲンによる感作を防ぐために、アトピー性皮膚炎の患者に適用する薬物は損傷した表皮バリアを回復させることが必要不可欠である。

目的:我々は皮膚バリアにおいて、カルシニューリン阻害剤とコルチコステロイドの2つの一般的な治療の効果を観察した。

方法:ランダム化研究においてアトピー性皮膚炎の患者15名は、1日2回3週間ピメクロリムスで片方の上腕を、ベタメタゾンでもう片方を治療した。

結果:内部-外部のバリア機能のマーカーである角質層水分量および経皮水分蒸散量は両方のグループで改善した。外部-内部のバリア機能のマーカーであるdye penetrationも両方の薬物で減少した。ピメクロリムスで治療した皮膚では、バリア構造の電子顕微鏡検査で規則正しい角質脂質層と規則的な層板小体突起が示されたが、ベタメタゾンで治療した後は、不整合な細胞外脂質バリアと、ほんの一部にしか層板小体が満たされていなかった。両方の薬剤は上皮の分化を正常化し、表皮の過剰増殖を減少させた。ベタメタゾンは臨床症状の改善および表皮増殖を抑制することに優れていた。;しかし、上皮の菲薄を誘発する。

結論:この研究でベタメタゾンとピメクロリムスは、臨床と生物物理学的パラメーターおよび表皮分化を改善することが証明された。ピメクロリムスで表皮バリアを改善され、萎縮されなかったため、ピメクロリムスはアトピー性皮膚炎の長期治療により適しているかもしれない。

Different effects of pimecrolimus and betamethasone on the skin barrier in patients with atopic dermatitis.
J Allergy Clin Immunol. 2009 May;123(5):1124-33.
Jensen JM, Pfeiffer S, Witt M, Brautigam M, Neumann C,
Weichenthal M, Schwarz T, Folster-Holst R, Proksch E.



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