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はぐれ獣医の皮膚病研究所

犬のアトピー性皮膚炎の管理における0.0584%のヒドロコルチゾンアセポネートスプレーの効果:ランダム化二重盲検プラセボコントロール試験

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この研究では、犬のアトピー性皮膚炎(AD)における0.0584%のヒドロコルチゾンアセポネート(HCA)スプレー(Cortavance;Virbac SA, Carros, France)の効果を評価した。

はじめに、犬アトピー性皮膚炎の範囲と重症度指数(CADESI-03)が50以上の犬を、ランダムにヒドロコルチゾンアセポネート(HCA)スプレー(n=15)あるいはプラセボ(n=13)(100cm2の病変を治療するために10cm離れて2回スプレー)を1日に1回28日間使用するように振り分けた。

その後1日1回ヒドロコルチゾンアセポネート(HCA)スプレーを使用した21頭の犬で改善が維持できていれば、投与量を減らして隔日あるいは1週間に2回の投与を42日以上使用した。

CADESIスコア、痒みスコア(14cm ビジュアルアナログスケール)そして飼い主の満足度スコア(5ポイントスケール)を14日毎に記録した。血液学、生化学検査そして副腎皮質刺激ホルモン刺激試験をベースライン、28日そして70日で実施した(ヒドロコルチゾンアセポネートスプレーn=9; プラセボn=7)。

全例解析を行った。ヒドロコルチゾンアセポネートスプレーの使用は、プラセボに比べて28日においてCADESIスコア(61.4% vs13.4%, P=0.0069)と痒み(?38.8% vs +57.6%, P=0.0015)を有意に減少させた。スコアはヒドロコルチゾンアセポネートスプレーに続くベースラインと比較して、14日(CADESI ?50.5%, P<0.0021)と28日(CADESI P<0.0001;
痒み P=0.018)で有意に減少したが、プラセボではそうではなかった。

28日においてヒドロコルチゾンアセポネートスプレーを使用した犬において、CADESIスコアと痒みスコアが50%以上の減少した症例は、プラセボの犬の13頭中3頭(P=0.02)と13頭中1頭(P=0.04)と比べてそれぞれ15頭中11頭と15頭中7頭であった。飼い主の満足度スコアは、ヒドロコルチゾンアセポネートスプレー群において有意に(28日P=0.0001)高かった。
21頭中3頭は毎日の維持療法が必要となり、7頭は隔日での維持療法、6頭が1週間に2回の維持療法そして5頭が更なる治療が必要であった。被毛の長さは結果に影響を与えなかった。副作用あるいは血液パラメーターの変化は見られなかった。ヒドロコルチゾンアセポネートスプレーは70日まで安全であり、効果があることが証明された。しかし長期的な治療として許可があるわけではない。


Efficacy of a 0.0584% hydrocortisone aceponate spray in the management of canine atopic dermatitis: a randomised,double blind, placebo-controlled trial Tim Nuttall, Ralf Mueller, Emmanuel Bensignor, Maite Verde, Chiara Noli, Vanessa Schmidt, Christophe Reme


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