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はぐれ獣医の皮膚病研究所

水溶性ワクチンでアレルゲン特異的免疫療法を受けたアトピー性皮膚炎の犬におけるコナヒョウヒダニ特異的IgGの反応

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アレルゲン特異的免疫療法(ASIT)が成功する分子および免疫メカニズムは完全には解明されていない。この研究の目的は、水溶性ワクチンでアレルゲン特異的免疫療法を受けたアトピー性皮膚炎の犬におけるコナヒョウヒダニ特異的IgGの変化を特徴付けることだった。

皮内反応でコナヒョウヒダニに陽性反応を示した15頭のアトピー性皮膚炎の犬に対し、標準的なプロトコールに従って最短で2ヶ月の期間、水溶性ワクチンで治療した。

治療前と治療中に血清検体を採取し、コナヒョウヒダニから分離した蛋白を含むウェスタンブロットの検索に使用した。
IgG反応はポリクローナル山羊抗犬IgG抗体と発色基質3,3’-diaminobenzidineを使って検出した。
ブロットはIgG濃度と関連した強さと、同様にバンドの数と分子量を評価する半定量的デジタル画像分析システムを使って分析した。アレルゲン特異的免疫療法に先立って、すべての犬は、コナヒョウヒダニの様々な抗原に対するアレルゲン特異的IgG反応を示した。アレルゲン特異的免疫療法中、ダニからの様々な抗原に対するコナヒョウヒダニ特異的IgG抗体の総量は明らかに(P = 0.015)増加した。
Der f 15でありそうな98-kDaバンド(P = 0.015)、50と70kDa(P=0.012)の間の分子量を持ったバンド、また30から45 kDa(P=0.035)の間のバンドの明らかな増加が観察された。

これらの所見からアレルゲン特異的免疫療法は犬のアトピー性皮膚炎に関与が知られているアレルゲンに対するIgGブロッキング抗体を引き起こすという仮説を支持する。(Dr.Kawano訳)


Dermatophagoides farinae-specific IgG responses in atopic dogs undergoing allergen-specific immunotherapy with aqueous vaccines.
Vet Dermatol. 2008 Aug;19(4):215-20.
Hou CC, Griffin CE, Hill PB.



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