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はぐれ獣医の皮膚病研究所

アトピーの犬の角質層バリアにおける表皮脂質製剤の局所投与の効果

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犬のアトピー性皮膚炎(AD)は、人の疾患で見られる状態と同じように、超微細構造的に角質層(SC)における層状脂質(LLs)の組織崩壊によって特徴付けられる。生検サンプルの調査に基づくこの研究は、犬の表皮脂質の発現を観察し、固定後、電子顕微鏡と四酸化ルテニウムで、アトピー性皮膚炎の犬5頭の皮膚における構造欠損における新しい局所性皮膚脂質複合体(SLC)の効果を定量的に評価するために実施された。アトピーの犬における無病変の皮膚は、層状脂質の数が減少し、器質性が乏しいという点において、健康な犬の皮膚とは違っていた。
アトピー性皮膚炎の犬の無病変皮膚への皮膚脂質複合体の繰り返しの投与後に、角質層の最も深い部分で多数の層状脂質が観察された。同じ犬の治療していない皮膚(コントロール)から比較可能な生検サンプルにおいて、層状脂質は角質細胞間腔のたった31.8%だったが、治療した場合は角質細胞間腔の74%を占拠していた。対照的に、層状脂質は健常犬の角質層において深部の角質細胞間腔の89.5%を満たしていた。アトピー性皮膚炎の無病変の皮膚の治療後に、生きている表皮と角質層の境界に、多くのケラチノソームが観察された。短い層状脂質ディスクの堆積は、治療したアトピーの犬において、新しく形成され
た角質層の緻密部で見られた総層状脂質の57.6%に相当した。皮膚脂質複合体での治療は、内因性の角質層脂質の産生と分泌を刺激する、つまり改善した表皮バリアの形成に貢献することが示された。


Effects of a topically applied preparation of epidermallipids on the stratum corneum barrier of atopic dogs.
J Comp Pathol. 2008 May;138(4):197-203. Epub 2008 Apr 2. Piekutowska A, Pin D, Reme CA, Gatto H, Haftek M



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