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4月のColumn ☆薬の飲ませ方☆

大抵の場合、ペットは自分で薬を飲んだりはしてくれません。今は何でも食べる子でも、病気のときは食欲がなくなって人が強制的に薬を飲ませなければいけなくなるかもしれません。そんな時に皆さんは上手に薬を飲ませる自信がありますか? また、いままでペットに薬を飲ませようとして失敗してしまったことのある人はいませんか? 実はペットに薬を飲ませるにはちょっとしたコツがあるのです。


★薬を飲ませる時の失敗例★

容器に盛ったごはんの上や中に薬を入れておいても、上手に薬だけを残されてしまう場合がほとんどです。ふつう、ペットは自発的に薬を飲んだりはしてくれません。
また、口の中に薬を入れたつもりでも、あとになって床に濡れた薬が落ちていたりする例もよく聞きます。飲んだふりをしてほっぺたの内側などに隠しておいた薬をこっそり吐き出しているのですね。
さらには、薬の時間になるといつのまにか人の手が届かないところに逃げ隠れしてしまって、ちっともつかまらない、という子もいるかもしれません。


★薬を飲ませる準備のコツ★

薬は通常何回か続けなければいけません。そのたびにバタバタしていたら薬を飲むことが嫌いになってしまうので、まずは準備を抜かりなくすることが大切です。
雰囲気を察して逃げられないように、準備はなるべくペットに見つからないように行いましょう。シートに入った錠剤やカプセルは必要な分をあらかじめ出しておき、つまみやすく、転がってしまわないように小さなおちょこのような容器にいれておくと便利です。水の入ったスポイト、口をぬぐうためのタオル、さらには抵抗することが予想される子には大きめのバスタオルなどを用意しておきましょう。

★錠剤やカプセルを飲ませる時のコツ★

一言で言ってしまえば「なるべく口の奥に入れる」です。利き手ではないほうの手で上あごを持って口を開けたら、利き手に持った薬を口の中のなるべく真ん中の奥のほうへ入れます。入れたら素早く口を閉じて鼻を少し上に向かせて、喉をさすります。喉が動いて飲み込むのが確認できたら、よくほめてあげましょう。薬を飲むことになれていないペットは口を持った時点で体をくねらせたり、前足で抵抗を試みるかもしれません。そのような時には2人がかりで、1人の人が首から下をバスタオルですっぽりと包んだままだっこし、もう1人が薬を手早く飲ませるようにすると良いでしょう。


★粉薬を飲ませる時のコツ★

味のあまりない粉薬であれば、少量のペースト状のフードの中に混ぜて食べさせることが可能です。ただし、これは食欲があり、そのフードが好きであることが条件となります。  
もし、食欲がない場合には粉薬を少量の水で練って上あごに塗りつけたり、水に溶かしてシロップ薬として飲ませるなどの工夫をしてみましょう。錠剤なら飲ませる自信がある、という方は薬局で空のカプセルを買ってきてそれに詰めて飲ませる、という方法もあります。


★シロップ薬を飲ませる時のコツ★

シロップ薬を飲ませる時には口を開かせる必要はありません。犬でも猫でも犬歯のすぐ後ろに歯の生えていないスペースがあります。そこからスポイトの先端を差し込んで少しずつ流し入れましょう。少し入れてはゴックンするのを確認し、決して慌てないことがコツです。


★上手に食べ物に紛れ込ませるコツ★

もし食欲があるときにはチーズやウインナーなどペットの好物の中に薬を入れて一緒に食べさせてしまう、という方法もありますが、時々「美味しい所だけ食べて薬は残された!」という話を聞きます。食べ物に紛れ込ませて薬を飲ませる時にはなるべく食べ物の分量は少なく、薬の周りをコーティングする程度にしておきましょう。そして薬を確実に飲んだら、ごほうびとしてもう一回り大きな食べ物を与えるようにすると、薬に対してあまり嫌悪感を感じないで済むかもしれません。


★上手に飲み込ませるコツ★

飲んだふりをして口の中に薬が残っていることがないように、薬を口に入れた後は必ず喉の動きを確認してください。飲み込んだあとに鼻の頭をぺろりと舐めたら、ほぼ確実に飲み込んでいます。もし、飲み込む気配がなければスポイトに入れた水を少し口の中に含ませてみましょう。水と一緒に飲み込みやすくなるでしょう。また、鼻に息を吹きかけたり、鼻の頭に少量の水をつけてもゴックンしやすくなるので、是非試してみてください。


どんなに元気なペットでも、予防薬のお薬を飲ませたり、病気でお薬を飲ませなければいけない状況がいつ来るかも知れません。お薬は確実に飲んで初めてその効果が発揮されるものです。ペットが嫌がるからお薬は飲ませたくないわ、と言う方もいらっしゃるようですが、ペットのためには嫌がられないようにスムーズにお薬を飲ませられるようにしておくことが大切ですね。