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飼い方

応急処置 いざという時の運搬法 〜動物病院へ連れて行く方法〜【飼い方】

ペットが病気や事故にあったときは、なるべく早く動物病院に連れて行く必要がありますが、体に不調を感じている動物は人に触られることに非常に敏感になっているため、興奮させないように保護しなければなりません。また、連れて行く途中で症状が悪化しないようにするためにはいくつか気をつけなければいけないことがあります。


★動物病院に連れて行く準備★

動物の保護、運搬から診察までの流れはなるべく速やかに行えるようにしましょう。まずは、動物病院に前もって電話をしておきましょう。現在の状態を簡単に説明して、どうしたらよいのか指示を仰ぎます。病院が非常に近い場合は徒歩で、そうでない場合は車で連れて行くことになりますが、自家用車がなく公共の交通機関やタクシーを頼む場合は必ず動物を乗せることが可能かどうか、確認をしておきましょう。


★けがをして、人を警戒しているペットの保護の仕方★

特に交通事故などでけがをしているペットは非常に興奮しており、たとえ飼い主であっても人を寄せ付けないかもしれません。まずはペットを捕まえる前に十分に落ち着かせましょう。いきなり触るのではなく、低く優しい声を掛けながらなるべく体を近づけます。もし体の一部を触れさせてくれるようになったら、そっと頭の下に手を差し伸べて、顎の下や耳の後ろを撫でて落ち着かせてあげましょう。その後、バスタオルや毛布などで体をくるむようにして抱きかかえます。もし、野良猫などで、どうしても落ち着いてくれない時には体全体をすっぽりと覆うくらいの大き目のバスタオルを頭からかぶせてしまい、見えなくなったところでタオルごと持ち上げてるようにしましょう。



★猫の運搬法★

犬はタオルで包んだまま、しっかりと抱っこして連れて行っても構いませんが、猫はタオルで捕まえたあと、なるべく洗濯ネットのような袋に入れてから、ペットキャリーに入れて連れて行きましょう。一見かわいそうに見えますが、猫にとっては袋状のものにすっぽりと入っているほうが精神的に落ち着く上に、その後の動物病院での診察もスムーズに行うことができます。


★骨折をしている場合の運搬法★

もし、どこかが骨折している場合はなるべく患部に触れないようにしながら全身をタオルで包んでしっかりと抱きかかえるか、折りたたんだ毛布の上に寝かせて担架のように四隅を人が持って運びましょう。決して素人判断で折れた骨を直そうとしたり、ペットを歩かせてはいけません。特に背骨の骨折が疑われる場合は、なるべく姿勢を動かさずに、平たい板のようなものに乗せて運ぶと良いでしょう。


★意識がない場合の運搬法★

もし、ぐったりとしている場合は横向きに倒れているペットの肩と腰の下に手を入れて、少しだけ持ち上げて広げた毛布やタオルの上に移動させます。そして横に寝かせたまま、なるべく水平にして連れて行きましょう。手足を触ってみて冷たいようなら体の上にはもう一枚毛布をかぶせ、保温を心がけましょう。逆に熱中症で体温が非常に高い場合には腋の下や股に保冷剤をあてながら運びましょう。途中では、吐いたり、急変してもすぐに気がつくように、呼吸の状態や口の中の粘膜の色などに気を配っておきましょう。




いざという時は私達だけでなく、ペットも動転しています。しかし、興奮したり、暴れることで症状が悪化してしまう場合もあるため、動物病院への運搬は的確に、なるべくスムーズに行うことができるよう、一度は家族全員でシュミレーションしてみてください。

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応急処置 運び方