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しつけ・行動・マナー

拾い食いをやめさせよう【しつけ・行動・マナー 】

「うちの子、何でも食べちゃうのよ〜」とお困りの飼い主さんは多いのではないでしょうか? 食いしん坊な子に多い「拾い食い」。害のない食べ物ならまだしも、それは時としてとても危険な事態を起こしてしまうこともあります。食いしん坊は変えられなくても、拾い食いをやめさせる方法をご紹介しましょう。


★どうして拾い食いをしちゃうの?★

犬はもともと野生の動物だったため、自分のいる環境の中で何か食べられそうなものが落ちていればすぐさま見つけ、他の動物に取られる前に即座に食べてしまうのが本能です。  
また、自分で見つけたものを食べる、というこの上ない楽しみがあるからだともいわれています。ただそのような本能以外にも、体にビタミンや繊維質が足りないことを察知して食べ物以外の物や他の子のウンチを食べてしまったり、もらっているフードの量が少なく十分な満腹感が得られないときや、のどや胃腸の具合が悪い時も拾い食いをすることがあります。
そして拾い食いをするもう一つの理由として、ペットの心理的なものもあるようです。では次に、ペットの気持ちについて考えてみましょう。



★確かめてみよう! ペットの気持ち★

拾い食いをしてしまう時、ペットはどのように考えているのでしょうか? 主に3つのタイプに分けられるようです。
★『一緒に遊んで』タイプ
このタイプの犬は「お腹がすいているから」、なんて全く関係ありません。自分が拾い食いをしたことで、とにかく飼い主さんが大騒ぎすることがうれしくて、一緒に遊んでいる気になってしまいます。「自分に関心を持ってくれた!」とよろこび、拾い食いを繰り返すタイプです。
★『くんくんハンター』タイプ
このタイプの犬は獲物を獲るために改良された狩猟犬たちが多く、視覚や嗅覚が抜群なためニオイを追って獲物をしとめる行動もズバ抜けています。フワフワ動いているものやカサカサ音が鳴っているものなどに対し「しとめたい!」欲求で、一目散に拾い食いしてしまう傾向にあります。
★『どすこいパワー』タイプ
このタイプはとにかく力が強く、飼い主さんがそのパワーに負けてリードでの制御ができない、いわゆる「引っ張りグセ」があることで、しつけがうまくできていない犬たちです。「パワーがある=大食漢」のこともあり、自由に拾い食いを繰り返してしまいます。





★自発的に拾い食いをやめさせよう★

まず、拾い食いをすることによって犬が嬉しくなることをなくし、逆に嫌なことが起こるという条件付けをしてみましょう。犬が大好物で口にするようなものに、タバスコやカラシなど、舐めると不快になるものを練りこんだり塗ったりして、犬が拾い食いをしそうな場所にわざと置いておきます。もちろん喜んで食べますよね。すると! 犬は自分が発見して食べたものから直接、「これはマズイ!」という罰をもらうことになります。そしてその行動を避けるようになります。




★しつけで拾い食いをやめさせよう★

次にしつけによりやめさせる方法です。犬はとても頭の良い動物です。リーダーの言うことには絶対的な服従心を持って行動するので、まずは飼い主さんがリーダーになることが第一関門です。そして、拾い食いをダイレクトに「やめさせよう」としないで、まず日常生活におけるしつけから始め、リーダーの座を完全に飼い主さんのものにしましょう。
例えば、ご飯やおやつをあげるときは、しっかりとアイコンタクトをして飼い主さんに「食べてもいい?」という意思表示を示すまではずっと待たせ、そうできたら「ヨシ!」とOKサインを出します。しかし、待っている間ずっとご飯が入っている器を見ているようでは意味がなく、アイコンタクトができてはじめて沈黙の会話が成り立ち、飼い主さんをリーダーとして認めるようになるのです。
それができたら、次は一度口に入れたものを出させるしつけをします。「出せ」や「ちょうだい」など決めた言葉で口に入れたものを出させます。もし飼い主さんがリーダーになっていれば、リーダーの言うことは絶対なのでその言葉に従って出してくれることでしょう。そして指示に従ったら存分に褒めてあげて別のごほうびをあげます。「リーダーの言うことを聞いたら褒めてもらえたし、おやつまでもらえてラッキー!」なんて思ってくれれば拾い食いをすることもなくなっていくでしょう。ただし、「口に何か物を入れたらリーダーがご褒美をくれた」というような間違った条件付けをさせないように注意しましょう。


★日常でも拾い食い防止のトレーニングを!★

おわかりのように、飼い主さんがリーダーになれさえすればその一言で拾い食いもやめさせることができる、ということです。
そのほかにも、日常生活で飼い主さんが食べているものを与えたり、こぼしたものを犬が食べるのを黙って見ていることはやめましょう。それよりもそんな時こそ、「出せ!」の一言で出させるトレーニングをします。「食事は決まった時間に、決まった場所で、飼い主さんだけからもらうもの」と、規則正しい食生活をしつけることも拾い食いをやめさせる一つの方法です。
また、おもちゃで遊んでいるときなどにも、くわえているおもちゃを口から出させる時の決まった言葉で取り上げ、その代わりに褒めておやつなどのご褒美をあげるトレーニングをしてみましょう。





実際、犬の気持ちになってみないとわかりませんが、どちらにせよ拾い食いをしたい放題にすると、いつかはケガや病気を引き起こすことになりかねません。それよりもしつけを繰り返し行うことで、拾い食いの防止はもちろん飼い主さんとの信頼関係をさらに深められるほうが、得られるものが大きいでしょう。

キーワード

拾い食い しつけ