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はぐれ獣医の皮膚病研究所

犬のアトピー性皮膚炎の管理における必須脂肪酸が豊富な食事の効果:ランダム化単盲検クロスオーバー試験

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必須脂肪酸(EFA)や他の栄養素が豊富な高品質の食餌は、犬のアトピー性皮膚炎(AD)を回復させるというエビデンスがある。この研究ではランダム化単盲検クロスオーバー試験で、ある食餌(ユカヌバFP)と自家製で相当する食餌(魚とポテト)を比較した。通年性アトピー性皮膚炎の20頭の犬を1ヶ月間、試験食(グループA)あるいはコントロール食(グループB)にランダムに振り分け、さらに1ヶ月対照の食事を与えて経過を観察した。Canine Atopic Dermatitis Extent and Severity Index (CADESI version 2)と痒み(視覚的アナログ目盛法)スコアを0日、30日、60日で記録した。それぞれのグループの8頭の犬は研究を完了した。
試験食を与えたとき、CADESIスコアは明らか(group A P < 0.01; group B P < 0.001)に減少し、コントロール食を与えた時は増加(group A P < 0.05)あるいは維持した。試験食を与えた16頭中15頭でCADESIスコアは減少したが、すべての症例において50%以下となった。コントロール食に比べ試験食を与えた時、痒みスコアも減少したが、これはグループA(P = 0.027)だけ有意だった。痒みは試験食を与えた16頭中11頭で減少したが、50%あるいはそれ以上の減少は2頭だけだった。この試験で犬のアトピー性皮膚炎におけるユカヌバFPの効果を証明することができたが、ほとんどの症例で補助的治療が必要となるだろう。メカニズムは不明だが、増加し、バランスのとれたEFA濃度が影響しているかもしれない。


Efficacy of an essential fatty acid-enriched diet in managing canine atopic dermatitis: a randomized, single-blinded, cross-over study.
Vet Dermatol. 2008 Jun;19(3):156-62.
Bensignor E, Morgan DM, Nuttall T.


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