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動物まめ知識

ロシアンブルー 【動物まめ知識】

日本のネコしか知らなくて初めてロシアンブルーを見た人は、世の中にこんな美しい毛色の猫がいるのか、と思うはずです。青みを帯びた灰色に輝くベルベットのように密な毛並みは高貴な雰囲気を漂わせ、まさにロシアの貴族をほうふつとさせます。今回は遠い北の国からやってきた猫、ロシアンブルーのお話をしていきましょう。


★ロシアンブルーの歴史★

ロシアンブルーの起源についてはさまざまな説がありますが、一番有力な説はロシア北部のアルハンジェル島に自然発生した猫というものです。それが1860年代にロシアの水夫によってイギリスや北欧に連れていかれ、その美しさから飼い猫として広まり始めたようです。始めの頃はアルハンジェルキャット(英語ではアークエンジェルキャット)、フォーリンブルー、スパニッシュキャット、マルティーズキャットなど、さまざまな呼び名がつき、1875年にはアークエンジェルキャットとしてイギリスのキャットショーに初めて出陳されました。その後ロシアの皇帝が飼っていたことに由来するのか、イギリスでロシアンブルーという名前になりました。
第二次世界大戦中には一度数が激減し絶滅の危機にさらされましたが、イギリスやアメリカでシャム猫や他の灰色の猫と交配して品種の保存が図られました。そのため、もともとのロシアンブルーに比べて今のロシアンブルーのほうが幾分ほっそりとした体型になっており、今のロシアンブルーの起源はロシアではなくイギリスであるとする人もいます。


★ロシアンブルーの特徴★

体つきはほっそりとしたフォーリンタイプの猫です。目はまん丸で大きく表情豊かで、エメラルドグリーンに輝いています。鼻は前から見ても横から見てもまっすぐで、横から見ると頭から額にかけてのラインも直線的でヘビの頭に似ていることから「コブラヘッド」と称されることもあります。大きな三角形の耳は非常に薄く、逆三角形の小さな頭についています。口角はやや上に上がっていてにっこりと微笑んでいるように見えるため、この特徴的な顔つきは「ロシアンスマイル」と言われています。四肢は細く長く、筋肉質でしまっており、歩く姿はとても優美なイメージを与えます。しっぽも同様に長くてしなやかですが、根元は太く先に行くにしたがって細くなっています。


★ブルーと呼ばれる毛★

ロシアンブルーの特徴はなんと言ってもそのブルーと呼ばれる灰色の毛色でしょう。毛の一本一本をみるとそれぞれに灰色の濃淡の帯がついているため、全身を見ると銀色に輝く深みのある青灰色(ブルー)に見えるのです。ブルーにも濃いものからシルバーに近い薄いものまでありますが、薄いほうがよりスタンダードに近いといわれています。ごくまれにブラックやホワイトなどの毛色や、シャム猫のようなブルーポイント(手足、顔などの一部の毛のみがブルーになる)の毛色が生まれてくることがありますが、これらは絶滅しかけた時に他の品種の猫を入れたせいと考えられ、ロシアンブルーとは認められていません。
ブルーの毛色の猫は他にもフランス原産の「シャルトリュー」やタイ原産の「コラット」が知られていますが、日本では今から約25年程前に紹介されたロシアンブルーが一番広く知られています。
トップコートとアンダーコートのダブルコートは絹のように細い毛が非常に密に生えており、寒さから体を守るようになっています。アンダーコートがあまりに厚いため、多少濡れても地肌には水分が届かないほどです。


★鳴かない猫?!★

ロシアンブルーは一般に家族に対しては非常に従順でおとなしい性質であるといわれています。常に飼い主さんと一緒にいることを好み、「犬のように忠実な猫」といわれることもあります。非常に賢く、飼い主さんの言うこともよく理解するため、小さい頃からグルーミングなどのしつけをきちんと教えればとても聞き分けの良い猫になり、人とさまざまなゲームをすることもできるようになるようです。また、めったに自己主張をすることもないため、鳴かない猫、「ボイスレスキャット」と称されることもあります。
ただその反面、家族以外の人や他の猫に対してはやや高圧的で神経質な子もいるようです。人見知りが激しく、お客様などに対しては慣れるまでに長い時間を要す場合もあることを理解してあげましょう。


★かかりやすい病気★

ロシアンブルーは一般に丈夫であまり病気をしないといわれています。しかし、欲しがるままにごはんを食べさせているとあっというまに肥満になってしまい、肥満は関節疾患や糖尿病など他の病気の引き金になることもあるため、食事管理にはくれぐれも気をつけなければいけません。
また、尿路結石症などの泌尿器疾患が時折見られるようなので、トイレの回数やおしっこの出方などには常日頃から気をつけてあげるとよいでしょう。



ロシアンブルーは飼い主にとても忠実であるのと同時に、飼い主が出かけてしまっても一人で遊びながら帰りを待つこともできるという理解力も持ち合わせています。しつけも比較的簡単で、お手入れも毎日ブラッシングをする程度でそれほど大変ではありません。毎日を忙しく過ごす現代人の家庭にまさにぴったりのペットと言えるでしょう。

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ロシアンブルー 猫種