獣医師セレクトアイテム専門ショップ ペットクリニックセクレトショップ
獣医師や看護師が贈る
ペットコラム

いつでも愛犬愛猫が元気にいてほしいからここからコラム「ペットライフ」をお届けします

病気と予防 全部の記事を読む
ペットライフ 全部の記事を読む
ペットクリニックHOME » ペットライフ » 一覧 » 正しいご褒美のあげかた 【しつけ・行動・マナー】

しつけ・行動・マナー

正しいご褒美のあげかた 【しつけ・行動・マナー】

犬はほめられることが大好きです。良いことをしてほめてもらうことによって、人のことが大好きになり、さらには自発的に良いことをしようとするようになります。このようにほめることは今やしつけの基本ですが、ほめていることを明確にわからせるために、ご褒美としておやつを使うこともあると思います。しかし、おやつを使うしつけにはいくつか気をつけなければいけない点があります。


★ご褒美をあげるタイミング★

ご褒美は良いことをした直後にあげないと意味がありません。そうでないと、ワンちゃんはなぜご褒美をもらえたかを正しく理解することができないからです。ですから、しつけをするときやお散歩に行くときにはいつも少量のおやつをポケットやウエストポーチなどに忍ばせておいて、いつでもパッと取り出せるようにしておきましょう。
また、ご褒美はあくまでも良いことをしたときだけにもらえる特別なおやつですから、普段から何もしていないのにあげたり、勝手にポケットを探られたりしてはいけません。


★ご褒美としてのおやつの種類★

一口におやつと言っても、わんちゃんのおやつは色んな種類がありますね。その中からご褒美として選ぶ時に重要なことは次の2点です

1、ワンちゃんが美味しいと思っているおやつか
どんなに高価なおやつでも、当のワンちゃんが「もらってうれしい♪」と思うものでなければご褒美にはなりません。まずはワンちゃんがそれを好きかどうか確認しましょう。もし、毎日食べているフードがとても好きならそれを少量取り分けてご褒美としても構いません。
ワンちゃんが好きなおやつはできれば数種類あったほうがいいでしょう。そして、「好き」なおやつだけでなく「ものすごく大好き」なおやつが見つかれば、それは特別良いことをしたとき、例えばいつもより長く「待て」ができたときなどのために使うようにするとよいでしょう。このようにおやつにもランクをつけておけばメリハリのあるしつけをすることができるようになります。

2、細かくして持ち歩くことができるものか
どんなに大好きなおやつでも、細かくするとぼろぼろと崩れてしまうようなおやつでは、良いことをしたときにさっと与えることができません。かといって大きなままあげてしまったら一日に何回もあげることができません。ジャーキーのような比較的固いおやつで小さく(爪の大きさ程度に)切って、少量ずつあげることのできるものを選びましょう。


★ご褒美の量★

美味しいおやつは時として高カロリーです。ご褒美も一日の食事の一つと考えないと、もしも訓練をたくさん行ってご褒美をたくさんあげてしまったら、カロリーオーバーになってしまいます。ご褒美をあげた日はその量に合わせて食事の量を減らすようにしましょう。
よく「家族全員で少しずつご褒美をあげるから、どれだけあげているかわからない」という話を聞きますが、そういったことを避けるためには一日量のご褒美をあらかじめ決めておくのが効果的です。小さなビンに一日量を入れておき、しつけをする人はそこから取り出してご褒美として使うようにすれば、家族がトータルであげすぎてしまったという失敗がありません。


★間違ったご褒美の与え方★

ご褒美を使ったしつけで一番多い失敗は、ワンちゃんが何も良いことをしていないのに、ただおやつだけをしつこくねだるようになってしまうことです。普段のしつけの時に良いことをした後でも、ご褒美をねだられてからおやつをあげてしまうと、ねだることでおやつがもらえると勘違いをしてしまいます。たとえば、お座りをしたことをほめるのであれば、座らせたままでおねだりをする前にご褒美をあげるようにしましょう。


★おやつばかりがご褒美ではない★

また、もう一つの失敗としてありがちなのが、おやつを持っていないと言うことを聞かなくなってしまう、ということです。これはご褒美をあげるときにおやつを与えることだけしかしていないと、このような結果になりがちです。ご褒美とはワンちゃんが喜ぶことすべてを指します。おやつをあげながら褒め称える、体をよく触ってあげる、そのあとにおもちゃで遊んであげる、これらすべてひっくるめてワンちゃんにはたまらなくうれしいことなのです。ですから、おやつはお腹を満たすものではなく、コミュニケーションの一つと考え、時々はおやつを与えないで遊びやボディタッチだけでよくほめるようにすれば、おやつだけを欲しがるようなことはなくなるでしょう。


★おやつを使ったしつけの例★

手におやつを持っていると非常に簡単にできるようになるしつけもたくさんあります。たとえば、おすわりも手にご褒美を持ってそれをゆっくりとワンちゃんの頭上に持っていくと、ご褒美を見ているワンちゃんは視線が上になり、自然に腰を落とします。「おすわり」と声を掛けながら、ちゃんと座ったらすかさず手に持ったご褒美をあげるようにします。


動物に食べ物を与える行為はどんなときでも楽しいものです。しかし、食べることと健康は密接に関係しており、飼い主さんならば、愛犬の健康管理を考えながら食事やおやつを与えなければいけないことを常に心に留めておきましょう。その上でしつけ時のコミュニケーションとしておやつを使えば、あなたと愛犬は、より関係を深めることができるようになるでしょう。

キーワード

おやつ ご褒美 ほめる