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はぐれ獣医の皮膚病研究所

アトピー性皮膚炎の治療あるいは予防としてのプロバイオティクス:ランダム化コントロール試験からのエビデンス調査

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プロバイオティクスは、適当量で管理すると宿主に健康的な利益を与える生きた微生物と定義される。

子供のアトピー性皮膚炎(AD)の治療あるいは予防においてプロバイオティクスの効果のエビデンスを統一するため、我々はアトピー性皮膚炎の治療としてプロバイオティクスを評価した10例と、予防としてプロバイオティクスを評価した3例、あわせて13例の適切なランダム化(プラセボ)-コントロール試験(RCTs)の結果を調査した。

9例のRCTsにおける主な結果測定はSCORAD(SCORing Atopic Dermatitis)で変化した。プラセボ投与後に比べ、アトピー性皮膚炎の幼児あるいは子供に1〜2ヶ月間プロバイオティクスを投与後、SCORADは統計学的に明らかに減少したと4例のRCTsでは示した一方、2つのRCTs でアトピー性皮膚炎と関連したIgEがある子供に乳酸菌だけで治療した後にSCORADは明らかに減少した。
これらの6例のRCTsのうち4例において、臨床改善はいくつかの炎症マーカーにおける変化と関連があった。
これらの試験の中で1例は、食事に感作された子供においてプラセボで治療した後よりプロバイオティクスで治療した後のほうがより有意にSCORADが低かったが、3例のRCTsで、 SCORADの変化はプロバイオティクスで治療した子供とプラセボで治療した子供の中で統計学的に有意ではなかった。
ほとんどのRCTsにおいて、プロバイオティクスはプラセボに比べてIFN-γ、IL-4、TNF-α、ECPあるいはTGF-βなどの統計学的に有意な変化を引き起こさなかった。
アトピー性皮膚炎の予防におけるプロバイオティクスの効果に関して、2例のRCTsで、プロバイオティクスを受けたアトピーにハイリスクな乳児は、プラセボを受けた乳児より初めの2年間、アトピー性皮膚炎になる頻度が明らかに少なかった。
これらの研究において、母親は周産期に他のプロバイオティクスと共にあるいはなしでLactobacillus rhamnosus GGを摂取し、続いて初めの6カ月いくつかのプロバイオティクスで乳児を治療した。しかし、他の試験では、プラセボを投与した乳児と、初めの6ヵ月L. acidophilusを受けたアトピーの母親の乳児の間で、はじめの1年の間アトピー性皮膚炎の発生頻度も重症度も統計学的な違いがなかった。

プロバイオティクス、特にL. rhamnosus GGはアトピー性皮膚炎の予防に効果的であるように思える。評価したRCTsの過半数で測定された炎症マーカーの大部分の明らかな変化は見出されなかったが、評価したRCTsの約半分において、アトピー性皮膚炎の重症度の減少も見られた。プロバイオティクスがアトピー性皮膚炎の治療あるいは予防に役立つかどうかを解明するためには、より多くのRCTsを行う必要がある。

Probiotics for the treatment or prevention of atopic dermatitis: a review of the evidence from randomized controlled trials.
Am J Clin Dermatol. 2008;9(2):93-103.
Betsi GI, Papadavid E, Falagas ME.



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