獣医師セレクトアイテム専門ショップ ペットクリニックセクレトショップ
獣医師や看護師が贈る
ペットコラム

いつでも愛犬愛猫が元気にいてほしいからここからコラム「ペットライフ」をお届けします

病気と予防 全部の記事を読む
ペットライフ 全部の記事を読む
ペットクリニックHOME » ペットライフ » 一覧 » 低用量メトトレキサート療法は遅発性アトピー性皮膚炎と特発性湿疹に効果がある

はぐれ獣医の皮膚病研究所

低用量メトトレキサート療法は遅発性アトピー性皮膚炎と特発性湿疹に効果がある

 はぐれ獣医の皮膚病研究所TOPへ戻る⇒http://www.petjpr.com/skin-labo/


背景: アトピー性皮膚炎とアトピー性湿疹は、皮膚の湾曲部に好発する痒みのある炎症性皮膚疾患である。成人でも発生すると報告があるが、ほとんどの症例は子供の時に始まる。局所のコルチコステロイドあるいはカルシニューリン阻害剤に対して抵抗性である中等度から重度の患者は、光線療法や全身性免疫抑制剤などのセカンドライン治療が必要となるかもしれない。メトトレキサート療法は成人のアトピー性皮膚炎において有効な免疫抑制剤として提案されている。

目的:新たに発症したアトピー性皮膚炎、あるいは特発性湿疹がある成人における低用量メトトレキサート療法の効果をさらに決定すること。

方法: 2004年〜2006年までに我々の病院において、メトトレキサートで治療した新たに発症したアトピー性皮膚炎あるいは特発性湿疹がある全ての成人患者を研究した。すべての症例は経口の抗ヒスタミン剤と局所のコルチコステロイドクリームによる長期療法に失敗している。1週間に5日の葉酸サプリメントと共にメトトレキサート10 〜20mgを経口的に1週間に1回投与した。追加治療は主に皮膚軟化薬だった。全体の治療期間中、研究者は臨床反応の包括的な評価を行った。

結果: 遅発性アトピー性皮膚炎(n = 6)あるいは特発性湿疹(n = 3)と診断した9人の患者をメトトレキサートで治療した。すべての患者は薬に反応した。初期反応は3〜7週後に見られた。6人の患者はメトトレキサート療法開始後3ヶ月で完全寛解に達し、3人の患者は明らかに改善した。1人の患者の状態はメトトレキサートにより完全寛解に達し、完全に休薬した後に悪化した。治療中に重篤な副作用は見られなかった。

結論: 低用量メトトレキサート療法は、局所あるいはそのほかの全身療法に反応しない遅発性アトピー性皮膚炎と特発性湿疹の患者に対して効果的な代替療法となる。


Low dose methotrexate therapy is effective in late-onset atopic dermatitis and idiopathic eczema.
Isr Med Assoc J. 2008 Jun;10(6):413-4.
Zoller L, Ramon M, Bergman R.



 はぐれ獣医の皮膚病研究所TOPへ戻る⇒http://www.petjpr.com/skin-labo/