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しつけ・行動・マナー

愛犬の集中力を高めよう! 【しつけ・行動・マナー 】

愛犬のしつけがうまくいかない方にお話を伺うと「しつけをしようとしてもすぐほかのことに気をとられてしまって、全然こちらのいうことを聞いてくれない」という言葉をよく聞きます。確かにワンちゃん側に「人が何を要求しているのか」ということを聞く体制がなければ、まずしつけというものはできませんよね。しつけを成功させるために、ワンちゃんが人の行動や言葉に対して集中力を持ってもらうにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。


★集中力を高めることの出来るコンディション★

まず、しつけを行う前にワンちゃんが集中力を高めることが出来るコンディションかどうかを確認しましょう。心身ともに健康な状態でないと精神を集中することが出来ないのはワンちゃんも人も同じです。体のどこにも痛みや痒みがなく、体力も充実して健康であることをきちんと確認しておきましょう。
そして、コンディションは飼い主さんのほうも重要です。何かイライラすることや心を乱されるようなことがあるときに、ワンちゃんにだけ集中しろと言っても無理な話です。また、早くしつけをしたいという気持ちばかり焦って、ワンちゃんが自分に注目するように次から次へとおもちゃを与えたり、一日中ワンちゃんを監視するような態度も、ワンちゃんを戸惑わせるだけです。静かな心でワンちゃんに接してあげましょう。


★集中力を高める環境★

ワンちゃんにしつけに集中してもらいたいと思ったらまず静かな場所を用意しましょう。大きな物音がしたり、他の人やペットがうろうろしているのが目に入るような場所では、そちらが気になって飼い主さんの言うことを聞くどころではなくなってしまいます。あまり物がなく、外部からの音も聞こえにくい部屋で1対1で向き合うことが出来るのが理想です。


★集中力が高まるタイミング★

ワンちゃんには集中力が高まりやすいタイミングというものがあります。しつけを行うときにはそのタイミングを逃さないようにしましょう。例えば、少量のおやつを使ってしつけをする時には、やや空腹を感じる食後3時間くらいの時間に行うとよいでしょう。満腹の時にしつけを行おうとしても、おやつに興味を示してくれませんし、逆に空腹すぎのときにはおやつばかりに気をとられて人の言うことなど聞こえなくなってしまうかもしれないからです。
通常、ワンちゃんが自分から「何かして遊ぼうよ」とやる気になっているような時がベストタイミングです。


★アイコンタクトをしっかりと★

集中力を高めるための第一歩はアイコンタクトです。見つめあうという行為は集中力を要する行為であるのと同時に、お互いの心の絆があって初めてできることです。毎日ごはんをあげて、グルーミングをして、一緒に遊んであげることによってワンちゃんは自然に飼い主さんのことを信頼して、アイコンタクトをするようになります。
名前を呼べばいつでもアイコンタクトを取れるようにするには、少量のおやつを使ってもいいでしょう。おやつを見せながら目線の合うところまで誘導して、アイコンタクトをしたらおやつをあげてよく褒めるようにします。


★楽しいことだから集中できる★

アイコンタクトができるようになれば、人の指示に注目させるようにすることはそんなに難しいことではありません。指示を常に明確に出し、出来たらよく褒めてあげればよいのです。このときに大切なのは、しつけを長くだらだらと続けないことです。集中力を高めて忍耐力をつけようと同じしつけを何回も繰り返したり、長い時間「マテ」の指示を続けていてもそれは逆効果になるだけです。
しつけの時間は1日10分が限度だと思っていましょう。そして、しつけは辛いことだと感じさせずに、楽しくゲーム感覚で行い、なるべく失敗をさせないように出来るところから少しずつ次に進んでいくようにして、必ず褒めて終るようにすることが集中力を維持するコツです。たとえば、マテのしつけをする場合、こちらに集中させながら少しずつ時間を伸ばして行いますが、終る時には絶対に失敗しない長さでマテを行い、「よく出来たね」と褒めて終わりにします。ワンちゃんが自らすすんで夢中になれるようなしつけをしていくことが、ワンちゃんの集中力を高めることになるのです。


★生まれつきの集中力の違いはある★

ただし、ワンちゃんは品種によって異なる目的を持って作られているため、生まれつき集中力の非常に高い犬種とそうでない犬種が存在します。たとえば獲物を匂いで探して追い詰めるタイプの狩猟犬種や、人の指示に従って行動する牧羊犬は集中力を強化して作られましたが、自ら小動物などを見つけて捉えるテリアや貴婦人の抱き犬となっていた愛玩犬はそのようなことは要求されないまま今に至っています。ワンちゃんの集中力には個体差があり、それは犬としての優劣にはならないことを理解しておきましょう。


人に対しての集中力があれば、ワンちゃんのしつけはそう難しいものではありません。しかし、ワンちゃんに集中力を求めるには人のほうも神経を集中させ、根気強く少しずつ成長する必要があることを心に留めておきましょう。

キーワード

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