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しつけ・行動・マナー

ワンちゃんのトイレの失敗をなくしたい 【しつけ・行動・マナー】

愛犬がいつでも決まったトイレで上手に用を足すようにすることは、飼い主さんにとって最も教えておきたい重要なしつけの1つだとおもいます。
しかし、子犬の頃から根気強く教えていって、折角上手に出来るようになってきたのに、何かの拍子でまたどこでもするようになってしまった、という話はよく聞かれます。また、今まで問題のなかった愛犬が年をとるにつれてトイレの失敗をするようになってしまった、ということもあります。トイレを今までちゃんと正しい場所で出来ていたのに、急に出来なくなってしまうのには必ず訳があります。今回はトイレを失敗してしまう原因とその対処の仕方についてお話をしていきましょう。



★トイレを失敗してしまう原因1:別の場所をトイレだと勘違いしてしまう★

トイレを覚え始めた子犬でよくある失敗で、トイレ=排泄物のにおいがする場所、だと覚えている場合です。別の子が失敗してしまった場所やおしっこをおもらしした場所に排泄物のにおいが残っていると、その場所でしても良いのだと勘違いして排泄をしてしまうのです。もし、トイレ以外の場所で排泄をしてしまった場合には速やかに片付け、消臭スプレーなどできちんとにおいを取っておきましょう。また、トイレがきちんとできるようになるまではクッションなどにおいが染み込みやすいものはなるべく床に置かないようにしましょう。


★トイレを失敗してしまう原因2:失敗した時の飼い主さんのリアクションを期待してわざと失敗する★

ありがちなことですが、愛犬がトイレを失敗したら「○○ちゃん、ダメじゃない」と大きな声で話し掛けたり、「うわー、おしっこしちゃった。だめだめ、濡れた足でそっちにいっちゃ。」といって抱き上げたりすることがあると思います。しかし、これらの行為はワンちゃんにしてみれば「トイレ以外の場所でしたほうが、飼い主さんが自分に注目して、声までかけてくれる」と勘違いしてしまいます。トイレの場所は覚えたけれども、かまって欲しさにわざと失敗することもあるのです。トイレを失敗した時には黙々と処理を行い、何事もなかったかのように振舞いましょう。


★トイレを失敗してしまう原因3:正しいことをしているかどうか混乱してしまっている★

トイレの場所をまだ良く覚えていない時に、違う場所でトイレをしてしまったからといって「だめじゃない! 」と強く叱ったり、お尻を叩くなどの体罰を行うと、ワンちゃんにしてみれば、違う場所でトイレをしたから怒られた、とは思わずに排泄をすること自体が怒られること、と勘違いしてしまいます。そして、できるだけぎりぎりまでトイレを我慢してしまう結果、トイレ以外の場所で排泄をしてしまったり、人の目が届かないところで隠れて排泄をするようになってしまいます。
トイレの失敗をしても決して怒ってはいけません。あくまで黙って汚れ物を片付け、知らん顔をしていましょう。そして、正しい場所でトイレをしたときによく褒めるようにしましょう。


★トイレを失敗してしまう原因4:トイレが落ち着かない環境にある★

どんな動物でもトイレをするときには無防備になりますから、なるべく静かで落ち着ける環境がトイレには必要です。また、犬には元々ねぐらから少し離れた場所でトイレをするという習性があります。ですから、もしトイレの場所が人がしょっちゅう行き来する場所だったり、騒音が聞こえる場所やケージのすぐ隣にある場合、その場所を嫌って他の場所でトイレをするようになってしまうかもしれません。
トイレは部屋の隅などの落ち着ける場所に設置しましょう。そして、トイレをしている時にはなるべく邪魔をしないようにそっと見守ってあげましょう。
また時折、トイレとして置いてあるペットシーツがフローリングにすべって落ち着いてすることができずに、他の場所でしてしまうこともあるようです。ペットシーツはきちんと固定するようにしましょう。


★トイレを失敗してしまう原因5:何らかの病気★

もしも、老犬になってからトイレの失敗をするようになったら、何らかの病気を考えたほうがいいでしょう。例えば膀胱炎や前立腺炎をおこすと頻繁におしっこをしたり失禁するようになるため、トイレまで我慢できないことがあります。足腰が弱くなれば、ゆっくりとしか歩けないため、トイレまでたどり着く前に粗相をしてしまうということもあるでしょう。また、非常に高齢になり人の認知症のような症状になると、今まで覚えていたことが出来なくなることがあるのでトイレ以外の場所で排泄をするようになることがあります。
成犬になってからのトイレの失敗は必ず動物病院で一度診察を受けるようにしましょう。


★トイレを失敗してしまう原因6:マーキングをしたい衝動★

性成熟に従ってあちこちでおしっこをするようになってトイレを失敗してしまうケースは犬特有のマーキング衝動によるものが原因かもしれません。自分のなわばり内のあちこちに匂いをつけることによって自分の存在をアピールするのは群れ(家族)の中で自分がリーダーだと思っている証拠ですから、これを止めさせるには、まず犬は人よりも下の存在であることを普段のしつけで十分に理解させましょう。去勢や避妊手術がある程度効果的な場合もありますので、動物病院に相談してみてもよいでしょう。


元々、決められた一ヶ所でトイレをするという習性のない犬にとって、トイレのしつけは意外と難しいものです。少しくらい失敗してもおおらかな気持ちで受け止め、ちゃんとできた時によく褒めてあげるようにしましょう。

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