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動物まめ知識

シーズー 【動物まめ知識】

1960年代に日本に登録されて以来、シー・ズーの人気は衰えたことがありません。まん丸のクリっとした瞳にふわふわの毛並み、とことこと人の後をついて歩く姿はまるでぬいぐるみのようで、おっとりとした性格は小さな子供から年配の飼い主さんまで心を和ませる雰囲気を持っている、まさに愛玩犬の代表とも言えるこのワンちゃんに今回はスポットを当てて見ましょう。


★シー・ズーの歴史★

シー・ズーの起源はチベットの寺院で飼われていた魔除け犬、ラサ・アプソだといわれています。ラサ・アプソは「神聖なる獣、獅子に似たたてがみのある犬」として7世紀、唐の時代の頃から、高貴な貢物としてチベットから中国の皇帝へたびたび献上され、中国では獅子狗(シーズークヮ)と呼ばれていました。長い間裕福な貴族しか飼うことを許されず、特に19世紀には西太后が非常に愛好していたという記録がありますが、そのあいだに中国にいたペキニーズなどと交配をすることによって、今のシー・ズーの形となっていったようです。
中国革命で清の国が崩壊したとき、宮廷にいた多くのシー・ズーは権力の象徴として惨殺され、絶滅の危機を迎えます。しかし、ごく少数のシー・ズーはヨーロッパの外国高官などによって海外に連れて行かれ、主にイギリスで繁殖と改良が行われ、再び人に知られることとなりました。しかし1960年ごろにイギリスからアメリカに渡った頃はまだ、ラサ・アプソと混同されており、1969年になってアメリカのケンネルクラブでようやくシー・ズーとして登録されました。
同時期に日本にも紹介されたシー・ズーはその愛らしさから瞬く間に人気が出て、今や日本の愛玩犬として揺るがぬ地位を築いています。


★シー・ズーの特徴★

シー・ズーはケンネルクラブの標準として体高が26.7cmを超えてはならない、という規定がありますが、実際には大きさにかなりの差があり、小さな子では体重が4kgに満たないものから大きな子では10kgに届こうかという子もいます。小型犬に分類されますが、意外に骨格はしっかりとしています。
全身の毛はやや固めのオーバーコートと柔らかいアンダーコートが密生しており、特に鼻の周りの毛は放射状に生えているため「菊の花」と称されています。長いしっぽの毛はふんわりと背中に乗っており、それをゆっくりと左右に振りながら歩く様子は「金魚のよう」と言われることもあります。


★猫っぽい犬?!★

シー・ズーはもともと貴族の夫人の膝に乗せられたり、着物の袖の中に入れたりするためのワンちゃんですから、性格はいたって穏やかです。無駄吠えや噛み癖も少なく、飼い主さんに対して深い愛情を注ぎます。ですから、あまり体力のない高齢の家族の家庭や、初めてペットを飼う人にも比較的飼いやすいワンちゃんと言うことが出来るでしょう。
しかし、貴族としてただただ可愛がられていたワンちゃんであるため、何か作業をしたり、人からしつこく命令をされたりするのは少し苦手です。プライドが高く、気ままで多少頑固な面も持っています。人にベタベタせず、少し距離をおこうとする性格はちょっと猫に似ているかもしれませんね。


★ヘアカットでオシャレをしたくなる!★

日本に多いシー・ズーは白地に薄茶色や黒の模様があるいわゆるパーティーカラーと呼ばれるものですが、実はシー・ズーの毛色には特に規定はなく中には白地にこげ茶色、全身真っ黒といった子も見られます。
毛は一生伸びつづけ、ショーに出場するような子は全身を引きずるほど長く伸ばしています。しかし、長い毛はそれだけお手入れも大変ですから、通常ペットとして飼う子は定期的にカットしてもらっています。カットの仕方によって顔の印象がだいぶ変わり、耳の毛の根元にリボンなどのアクセサリーをつけることも出来るので、ワンちゃんにオシャレをさせたい人にはぴったりといえるでしょう。


★ワンちゃんには珍しい小食?!★

元々育ちがよく、あまりほかの子と食べ物について争ったりしてこなかったせいでしょうか、シー・ズーはワンちゃんにしては珍しくあまり食事に執着しないタイプの子が多いようで、逆に小食で食べさせるのに苦労をする場合もあるようです。おとなしいからといって全く運動をさせなければお腹も空かないので、食欲を出すためにも少しの運動はさせるようにしましょう。また、鼻がつぶれているために深いボウルなどに入っているフードを食べるのは少し苦手で、そのせいで食べるのを止めてしまうこともあります。浅くて広いお皿のような容器にごはんは入れてあげるようにしましょう。


★気をつけたい病気★

目が大きく飛び出ているため、目の表面(角膜)を傷つけてしまうことが良くあります。また、鼻がつぶれているために体に対しての呼吸量が少なく、熱射病になりやすいワンちゃんと言えます。さらに絹のような毛はちょっと手入れを怠ると毛玉になって、それが皮膚病の原因となることもあるため、被毛の手入れは常に欠かさないようにしましょう。


シー・ズーの特徴はすべて中国原産のワンちゃんの特徴であり、ヨーロッパの出身のワンちゃんとは大きく異なります。私たちがシー・ズーに魅力を感じるのはその同じアジアの香りによるものかもしれませんね。

キーワード

犬種 シーズー