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動物まめ知識

ミックス犬 【動物まめ知識】

最近になってミックス犬という言葉を聞いたり、ペットショップで見たことはありませんか? ミックス犬とはプードルやシーズーといった純血種に対して、異なる純血種同士を掛け合わせたワンちゃんのことを指す用語として最近は使われ、ペットショップでも○○と△△のミックス犬と表示して純血種と同じような扱いで販売されるようにもなってきました。今回はこのミックス犬についてお話をしていきましょう。


★ミックス犬の由来★

そもそも日本で「ミックス犬」という言葉は動物病院などで純血種以外のワンちゃんに「雑種」というかわりに使われるようになったのが始まりのようです。雑種というとどうしても言葉の問題として純血に対して一つランクが下のような響きがあったため、当初は雑種のワンちゃんでも軽んじられないようにあえてミックス犬という言葉を使うようになったのでしょう。
それが、最近になって純血種同士を掛け合わせたところ、今までにない形態のワンちゃんが生まれ爆発的な人気が出たことから、ブリーダーさんがあえて純血同士を掛け合わせて純血ではないという意味で「ミックス犬」という名前で売るようになったのが現在流行っているミックス犬のはじまりです。ミックス犬は別名「ハーフ犬」や、それぞれの犬種の特徴の良いとこ取りをするという意味で「デザイナードッグ」などと呼ばれることもあるようです。


★どうしてミックス犬を作ったのでしょう?★

元々犬の品種はそれぞれ目的をもって長い時間をかけて作られてきました。たとえばラブラドールレトリバーは撃ち落した水鳥を回収するために力強く従順なワンちゃんとして作られました。しかし、水鳥猟をして生活をする人が減少した現在、ラブラドールレトリバーはその従順な性格を生かして盲導犬など別の仕事を任されるようになり、性格は非常に優秀だが「抜け毛が多くて手入れが大変」という欠点が目立つようになってきました。  
これを補うために抜け毛の少ないスタンダードプードルをかけ合せてラブラドゥードルというミックス犬を作ったのが人為的なミックス犬の始まりといわれています。
ただ、現在の日本で流行しているミックス犬は例えばダックスフンドのよちよちとした愛らしく短い足を他の品種の顔につけてみたらどうなるのだろう、といった単純な好奇心からミックス犬を作り出すことが多いのではないでしょうか。


★ミックス犬の名前★

ミックス犬の名前はその親の品種名を半分ずつとって名付けることが多いようですが、正式名にはなっていないため、各自その場で適当に作ってしまう場合もあるようです。
その中でも多く作られ一般名称化しているものの中には
チワックス(チワワ×ダックスフンド)、 コッカプー(コッカースパニエル×プードル)、 シープー(シーズー×プードル)、 ラブラドゥードル(ラブラドールレトリバー×スタンダードプードル)、 チワマル(チワワ×マルチーズ)などがあります。


★ミックス犬のメリット、デメリット★

ミックス犬の魅力は何と言ってもその不思議な形態でしょう。顔はチワワなのに胴長短足とか、プードルみたいにくりくりした毛をしているのに鼻がとっても短いとか、今まで誰も見たことがないようなワンちゃんを自分の家族として飼うことが飼い主さんを誇らしい気持ちにさせるのだと思います。そして、ミックスにすることによってそれぞれの犬種が持つ肉体的な弱点をある程度は打ち消すこともできるかもしれません。
しかし、純血種同士のミックス犬はその両親が特徴的であればあるほど、どんな子になるかは育ってみないと分かりません。ミックス犬に血統書は当然ありませんから、自分が望んでいるワンちゃんを選ぼうと思ったときには両親がはっきりしていて、その両親のこともよく理解できるようなところのほうが良いでしょう。


★ミックス犬を作るときに注意すること★

もし、ちゃんと生まれてくる子供に対して責任がもてるのであれば、普段から仲のよい純血種同士でミックス犬を作ってみるのも楽しいかもしれません。ただし、その場合にはいくつか注意すべき点があります。
まず、男の子のほうが女の子よりも明らかに大きな品種の場合、母体に対して胎児が大きくなり難産になる確率が高くなります。出来れば男の子よりも女の子のほうが体格が大きいほうがいいでしょう。
また、双方のワンちゃんに遺伝的な欠陥がないことを必ず確認しておくことが必要です。確率的に低くなる場合があるとはいえ、遺伝による病気は他の品種と交配をしたからといってなくなるわけではありません。
そして、もっとも注意しなければならないことは必ずしも二親の良い部分だけを受け継ぐ子供ができるわけではないということです。場合によっては受け継いで欲しくない部分ばかりを持った子が生まれてしまう可能性もあり、それは育ってみなければわかりません。しかし、どんな子に対しても必ず責任を取る覚悟が必要です。


ミックス犬には今まで見たことがないほかの子と違う姿や性格の魅力があります。しかし、1頭ずつよく見れば、いわゆる雑種のワンちゃんでも純血の子でも二つとして同じワンちゃんはいません。私たちとめぐり合ったワンちゃんはどんなワンちゃんでも唯一無二の世界でただ1頭のうちの子なのです。

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