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飼い方

心臓マッサージを知っておこう! 【飼い方】

心臓マッサージは動かなくなってしまった心臓のかわりに全身の臓器に血液を送り、それらが酸素不足にならないようにするために行います。皆さんもご存知のように、心臓が本当に止まってしまえば数分以内に亡くなってしまうため、心臓マッサージ法を知っているのといないのでは、正に生死を分けてしまうこともあるのです。


★心臓が止まる緊急事態★

たとえば、交通事故や高所からの落下で体を強打した場合、心臓が止まってしまうことがあります。また、お部屋の中に走っている電気コードを遊んでかじってしまい、感電してしまった場合、また飼い主さんと一緒にアウトドアに出かけたワンちゃんが海や渓流で溺れてしまった場合、火事に巻き込まれて煙を吸ってしまった場合など、心臓が止まってしまう事故はいくらでも考えられます。
また、高齢のペットにも人と同じように狭心症や心筋梗塞などの心臓病があり、これらが原因で心臓が止まってしまうこともあります。


★鼓動の確認★

ペットの心臓の鼓動が外から感じられる場所は頚動脈、胸部、股動脈の主に3箇所です。動脈はその正しい位置に触れないと鼓動を感じることが難しいため、一番確実なのは胸部から直接心臓の鼓動を感じる方法です。ペットの左の腋の下に近い場所の胸にそっと指を添えてみましょう。指に鼓動が感じられない場合は心臓が動いていません。
また、心臓の動きがよく分からなくても、胸の動きをよく観察して呼吸を全くしていないようであれば、すぐに心臓マッサージを開始してしまっても構いません。


★心臓マッサージ法★

・まずペットを平らなところで右下になるように寝かせます。
・横向きに寝かしたまま、首をまっすぐ前に伸ばしてのどに空気が通りやすい状態にします。
・口を開けて中を見てみましょう。もしのどを塞いでいるもの(吐いたものや唾液の泡など)があれば取り除いておきましょう。唾液の泡は指にガーゼを巻いてぬぐうとよいでしょう。
・心臓の位置は左前足の肘のあたりです。そこに手のひらを上から当てます。小さなペットの場合は親指を上にして手のひらで胸をはさみこむようにしてもよいでしょう。
・小型犬の場合は1分間に120回くらい、中〜大型犬の場合は80〜100回くらいのスピードで胸を押していきます。押す強さは軽く胸がたわむくらいです。
・心臓が止まっている場合には呼吸もしていないため、心臓マッサージと人工呼吸
(関連記事:http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000491&CatgM=3)
は組み合わせて行います。心臓マッサージを15回行ったら人工呼吸を2回行い、心臓の動きがあるかどうかを確認します。もし、まだ心臓が動き出さないようであれば、また心臓マッサージをくりかえします。


★動物病院に連れて行くときは★

・心臓マッサージを続けながら、別の人が動物病院にすぐに連絡をします。


ペットを飼われている方は、一度はペットが健康な時にどこで心臓の鼓動を感じることができるのか、どのくらいの速さや強さで鼓動をしているのかを確認しておきましょう。頚動脈は首の気管の両側、股動脈は左右の太ももの内側の付け根のやや深い場所にあります。もし鼓動の速さが分かれば、いざというときにもきっと慌てないで対処することができるでしょう。落ち着いて行動することが応急処置で最も大切なことなのです。

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ファーストエイド 心臓 心臓マッサージ