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栄養学

もっと食べさせたい!食が細いペットに対するケア  【栄養学】

肥満で悩んでいるペットがいる一方で、ごはんをちっとも食べてくれない、食欲にムラがある、食が細いといったペットに頭を抱えている飼い主さんもいらっしゃると思います。フードをぱくぱくと食べてくれないペットの原因と食べさせるための工夫について今回はお話をしていきましょう。


★ペットの食欲があまりないときの原因★

ペットの食欲は肉体的・精神的な健康状態の重要なバロメーターですが、実はペットは食事の様子を通して飼い主さんとコミュニケーションを取ろうとしていることもあることをご存知でしょうか。

原因その1:病気で食欲があまりない
たとえばフードは食べないけれども水は大量に飲んだり、食べないせいでどんどん痩せてしまったり、食欲不振のほかにも下痢や嘔吐など別の症状が見られる場合には、何か病気があってそのせいで食欲がなくなっている可能性があります。胃や腸などの消化管の問題だけでなく、肝臓や腎臓に異常がある場合、どこかに痛みがあって食欲が減退している場合、めまいなどの神経的な問題や熱中症で食欲がない場合などさまざまな原因が考えられますから、まずは動物病院で詳しく検査をしてもらうことが大切です。

原因その2:食欲よりも気になることがある
たとえば女の子が発情中のときには食欲は減退します。男の子の場合でも近くに発情中の女の子がいる場合はそちらが気になってごはんを食べなくなってしまうことがあります。  
また、フードを食べる場所がうるさくて落ち着かない場所であったり、食べようとすると他のペットが邪魔をしたり、大好きだった家族が突然いなくなったり、といった精神的な問題からも食欲がなくなってしまうことがあります。

原因その3:お腹が空いていない
成長期のペットは体を作るためにごはんをたくさん食べます。全身に対して胃の大きさもとても大きなものです。しかし、育ち盛りを過ぎてしまえばそんなにたくさんの栄養は必要としなくなるため、食欲も落ち着いてきます。また、狭い部屋の中で一日中過ごしたり、つながれっぱなしの生活をしているペットはエネルギーを使いませんから、空腹感が乏しくあまり食欲があがりません。

原因その4:食べないでいると、いいことがある
普段のフードを食べないからといって美味しいおやつや人が食べるものを与えてしまったら「フードを食べないで我慢すると、もっと美味しいものがもらえる」とペットは学習してしまいます。また、フードを食べなかったときに心配した飼い主さんがいつも以上に声を掛けたりなでてくれた、という経験があると、フードを食べないと飼い主さんが構ってくれる、と勘違いして食べることを我慢してしまうことがあります。

では、食が細い、食にムラがあるペットにはどのように対処すればいいのでしょうか?

★食欲があまりないペットの対処法★

1、まずは病院で検査をしてもらいましょう
ペットの食欲がなくなった原因が病気によるものかどうかをきちんと動物病院で検査をしてもらいましょう。そのときには体重の変化や食欲が急激になくなったのか、徐々に食べなくなってきたのか、食べ方や様子の変化、などをよく獣医師に説明しましょう。血液検査を行えば肝臓や腎臓についての数値を知ることができますし、レントゲンを撮ることによって胃や腸の様子もある程度把握することが出来ます。発情による食欲不振が考えられる場合には避妊去勢手術の可能性についても相談してみましょう。

2、与え方に工夫をしましょう
もし、何らかの病気が疑われたらもちろん、その病気の治療を最優先にしますが、そのときのフードはなるべく少量でも栄養が取れ、消化の良いものを与えるようにしましょう。ペットは味覚よりも嗅覚で食欲を感じるため、食欲を出すためには匂いが出やすいようにフードを少し温めたり、ドライフードをお湯でふやかしてみてもいいでしょう。

3、健康なのに食欲がないペットには
体の異常が認められなかったのに、食の細いペットにはまず空腹感というものを覚えさせましょう。食事は時間を決めて与えるようにし、食べても食べなくても一定時間置いたら片付けてしまいます。そして適度に運動をさせたり、お腹を優しくマッサージすることで腸の活動を活発にしてみましょう。

4、駆け引きに負けないようにしましょう
ペットが食べないことで何かいいことを(もっと美味しいものがもらえる、もっと構ってもらえる)期待している場合には、それに負けないようにしましょう。食べないからとフードの種類をどんどん変えたり、食事の間中近くで見守っていたり、手からご飯を食べさせるような行為はペットをますます間違った方向に導いてしまいます。しつけのごほうびでも特別に美味しいものではなく、普段のフードを少量あげるようにし、たとえ食べなくてもあまり困った様子は見せないようにしましょう。


ペットが美味しそうにごはんを食べる姿は本当に心をなごませますよね。でも、全てのペットがみんな何でもモリモリと食べるわけではなく、食べ方や食べる量もある程度は一つの個性です。それぞれの子に合った正しい食事量を理解し、それを基準として健康度を計ってあげるようにしましょう。

キーワード

食欲 ごはん えさ