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動物まめ知識

アメリカン・ショート・ヘアー 【動物まめ知識】

美しい銀色の毛並みに、くっきりとした黒い渦巻き模様の入ったまんまる顔のネコちゃんといえば、そう、アメリカン・ショート・ヘアー、通称「アメショー」ですね。比較的最近になって日本にやってきた品種にもかかわらず、今やその人気はナンバーワン、知らない人がいないほどです。
今回はがっしりとした体に誰からも好かれる陽気な性格を持つ、このネコちゃんについてお話をしていきましょう。



★アメリカン・ショート・ヘアーの歴史★

アメリカン・ショート・ヘアーはもともとアメリカに移民した人と共にヨーロッパから連れてこられた短毛種の猫が祖先であるといわれています。移民船の中でネズミ捕りの役目をしていた猫は陸に上がっても家の周囲でネズミやヘビなどを駆除する仕事を与えられていましたが、その穏やかな性格から次第に家の中で人々に心の安らぎを与えるペットとして飼われるようになり、アメリカ中に広がっていったようです。
1906年にはCFA(アメリカにある世界最大の猫の血統登録団体)に「ドメスティック・ショート・ヘアー」という名前で登録が行われ、キャットショーでも優秀な成績を収めましたが、このドメスティックという言葉には「人家の近辺に住む、内国産の、土着の」といった意味があり、野良猫のようなイメージを与えたため、品種としては次第に人気がなくなってしまいました。そこで、この猫を愛する人たちはさらに美しい毛並みと性格の良さに磨きをかけるのと同時に品種名を変えるための運動を行い、1966年にようやく「アメリカン・ショート・ヘアー」という名前に改名され、再び人気が出るようになってきたのです。


★アメリカン・ショート・ヘアーの特徴★

体格はややがっしりとしていて、胴の短いセミコビータイプです。手足は太く、やや横に広がっている大きな顔は表情豊かで、黒いアイラインに縁取りされた大きな瞳がとても印象的です。
全身を覆う毛は非常に密で日本猫よりもやや長く、特に冬はたっぷりとしたアンダーコートが冷気から体を守っていますが、毛玉にはなりにくく、1日1回のブラッシングでその美しさを保つことが可能です。
元々がネズミ捕り用の猫だったため狩りは非常に得意で、室内でも狭い場所を探検したり、飼い主さんとおもちゃで遊ぶのが大好きです。
性格はいたって明るく「アメリカン」な気質であると言われ、社交的で頭も良いため、「おいで」や「持ってきて」などの言葉を理解する子もいるようです。


★独特な模様の秘密★

通常アメリカン・ショート・ヘアーといえば、皆さんはあの独特の銀色と黒の渦巻き模様を思い浮かべると思いますが、実は公認されているアメリカン・ショート・ヘアーのカラーバリエーションは何十種類もあって、中には茶色とクリーム色の渦巻き模様や、日本猫と同じようなキジトラ模様、真っ黒や真っ白な子もいることはご存知でしょうか?
皆さんが知っている渦巻き模様は「クラシック・タビー(雲模様)」と呼ばれる柄で、1900年初頭にカナダのブリーダーが固定したと言われており、なぜか日本では銀色の毛が地になっているシルバー・クラシック・タビーの子が一番人気があるようです。
クラシック・タビーは両脇腹に大きな渦巻きがあり、肩甲骨の部分には蝶の模様があるのが特徴です。蝶の模様からしっぽにかけては3本のはっきりとした線があり、手足やしっぽ、首にはトラ縞模様、さらに顔を見ると額にM字模様、目尻からまっすぐに伸びた濃いライン(クレオパトラライン)があるのがお約束なので、見る機会のある方は是非確認してみてください。


★日本での人気★

今でこそアメリカン・ショート・ヘアーは雑種猫(日本猫)に次いで日本で2番目に多く飼われているネコちゃんといわれていますが、その歴史は浅く、日本の一般家庭で飼われるようになってからまだ15年ほどしか経っていません。シャム猫やペルシャ猫などのいかにもエキゾチックなネコちゃん達に比べて、日本猫のサバトラに少し似ている短毛のトラ柄が親しみ感を与え、実際に飼ってみた時に気付く表情豊かな顔つきと友好的な性格が爆発的な人気を博したものと思われます。


★かかりやすい病気★

アメリカン・ショート・ヘアーは丈夫で病気になりにくいと言われていますが、それでもいくつか注意しておかなければならないことがあります。
特に肥満にはなりやすく、欲しがるままにフードを与えているとすぐに適正体重をオーバーしてしまい、肥満はさらに糖尿病や関節疾患の原因となることもあるため、体重は定期的に計っておやつをあげるときにはくれぐれも注意しましょう。
そのほかにかかりやすい病気としては肥大型心筋症や急性腎不全、脂漏性皮膚炎などが知られています。


アメリカン・ショート・ヘアーは骨太で筋肉質でがっしりとしているにもかかわらず、とても人懐こくておうちの人にべったりの子が多いようです。マッチョな甘えん坊、ときたら確かに誰でもメロメロになっちゃいますよね。

キーワード

猫種 アメショー アメリカンショートヘアー