獣医師セレクトアイテム専門ショップ ペットクリニックセクレトショップ
獣医師や看護師が贈る
ペットコラム

いつでも愛犬愛猫が元気にいてほしいからここからコラム「ペットライフ」をお届けします

病気と予防 全部の記事を読む
ペットライフ 全部の記事を読む
ペットクリニックHOME » ペットライフ » 一覧 » アトピー性皮膚炎あるいは実験的に日本スギ花粉に感作させた犬の末梢CD4細胞におけるCCR4陽性細胞の増加

はぐれ獣医の皮膚病研究所

アトピー性皮膚炎あるいは実験的に日本スギ花粉に感作させた犬の末梢CD4細胞におけるCCR4陽性細胞の増加

 はぐれ獣医の皮膚病研究所TOPへ戻る⇒http://www.petjpr.com/skin-labo/


背景:人と同様に犬も頻繁にアレルギー疾患になりやすいので、犬が人のアレルギーのための潜在的な動物モデルとなります。人のアトピー性皮膚炎(AD)において、CCケモカイン受容体4(CCR4)は、アトピー性皮膚炎のアレルギー性炎症の発症に重要な役割を担うことが解っている。;しかしアレルギー性皮膚炎を持つ犬でアレルギー反応とCCR4の関連性はまだ良く理解されていない。

目的:アトピー性皮膚炎および実験的に日本スギ花粉に感作させた犬の抹消血のCD4陽性細胞におけるCCR4発現を調査すること。

材料と方法:アトピー性皮膚炎の犬17頭から末梢血単核細胞(PBMCs)を分離した。フローサイトメトリーを使って末梢血CD4陽性細胞中のCCR4陽性細胞の比率を評価し、10頭の健常犬と比較した。同様に日本スギ花粉抗原に実験的に感作させた犬において、感作前後でCCR4/CD4比を検査した。

結果:アトピー性皮膚炎(40.3+/-3.3%)の犬におけるCCR4/CD4比は、正常犬(23.6+/-4.3%)に比べて明らか(P<0.01)に高かった。実験的に感作させた犬において、CCR4/CD4比は感作前で25.4+/-2.6%なのに対し、明らか(P<0.01)に感作後に増加(29.8+/-2.9%)した。

結論:アレルギー状態の犬で末梢血のCD4陽性細胞におけるCCR4陽性細胞比を測定した。今回の所見からCCR4陽性細胞は人間のように犬におけるアレルギーの病因に関与するかもしれないことが示唆された。



Increase of CC chemokine receptor 4-positive cells in the peripheral CD4 cells in dogs with atopic dermatitis or experimentally sensitized to Japanese cedar pollen.
Clin Exp Allergy. 2004 Sep;34(9):1467-73.
Maeda S, Ohmori K, Yasuda N, Kurata K, Sakaguchi M, Masuda K, Ohno K, Tsujimoto H.


 はぐれ獣医の皮膚病研究所TOPへ戻る⇒http://www.petjpr.com/skin-labo/