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はぐれ獣医の皮膚病研究所

花粉免疫療法:IL-10誘導と遅延反応の抑制はIgG4抑制性抗体活性に先行する

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背景: 花粉免疫療法はアレルゲン特異的免疫寛容の誘導と維持を研究するための機会を提供する季節性アレルギー性鼻炎の効果的な治療である。

目的:免疫療法の1年間のアレルゲンに対する臨床的応答性、調節性サイトカイン産生と抗体の応答の関係を調査した。

方法: 重篤な季節性アレルギー性鼻炎の18人の患者が、ミョウバンを吸収させた花粉ワクチン(Alutard SQ)のアクティブあるいはプラセボ注射を行うランダム化二重盲検を受けた。患者は皮内アレルゲンに対する早期と遅発性皮膚反応の検査を繰り返し行い、花粉アレルゲンに対する細胞性反応を検査した。IgE応答の生物学的検定法においてアレルゲン特異的IgG4、IgAそして抑制活性を血清で検査した。

結果:花粉免疫療法はすべての兆候スコア(P < .05)と結膜の反応性(P < .05)の減少において効果的であった。アクティブグループでは低濃度のアレルゲン注射の時に明らかなIL-10産生が早期に起こる。2〜4週目の遅発性皮膚応答の抑制と同じタイミングだった。血清アレルゲン特異的IgG4、IgAそして好塩基球のヒスタミン放出のための抑制性抗体活性そしてIgE促進性のB細胞に対するアレルゲン結合が、より高濃度のアレルゲンの6〜12週で遅れて起こり、早期皮膚応答の抑制に先行した。

結論 : IL-10 の反応は早期に起こるが、臨床的に効果的ではない免疫療法の投与量では起こらない。IgG4やIgAなどの抑制性抗体の後の誘導はIgE介在性現象の調節を通じた効果に必要かもしれなかった。


Grass pollen immunotherapy: IL-10 induction and suppression of late responses precedes IgG4 inhibitory antibody activity.
J Allergy Clin Immunol. 2008 Mar 26 [Epub ahead of print]
Francis JN, James LK, Paraskevopoulos G, Wong C, Calderon MA, Durham SR, Till SJ.


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