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動物まめ知識

ウサギさんの魅力 【動物まめ知識】

近年、ペットとしてウサギさんの人気が急上昇しています。大きな声を出すこともなく、お散歩をする必要もないため集合住宅の室内でも飼うことができることに加え、さまざまな品種が作られて外観のバリエーションが広がったこともその人気の秘密かもしれません。
今回はウサギさんとはどんな生き物なのか、見ていきましょう。



★ウサギさんの種類★

ウサギさんというと、ちょっと前までは「白くて目が赤くて耳が大きく立っている」というイメージでしたが、今やペットショップに行くとさまざまな毛色や大きさのウサギさんと出会うことが出来ます。最近は「ミニウサギ」として売られているドワーフ系と呼ばれるウサギさんが人気で、これらの子は体重が1〜2kgくらいしかなく、耳も昔の白いウサギさんと比べたらかなり小さめです。また、「ロップイヤー」といって長い耳が左右に垂れているウサギさんもよくみられるようになりました。ふわふわとした綿毛のような長い毛に全身覆われているアンゴラ種や、短く柔らかい毛が密集してベルベットのような手触りのレッキス種など珍しい種類も増えてきました。中にはフレミッシュジャイアントという体重が8kgを越すような(柴犬と同じくらい! )、今までのウサギさんの常識を覆すような種類まで現れるようになりました。


★ウサギさんの基礎知識★

ウサギさんの1歳は人でいうと約20歳に相当します。寿命はかつて5〜6年と言われていましたが、良質なフードや正しい飼育法が普及してきたため、現在では10歳以上の子も多く見られるようになりました。生まれたばかりのときは毛も生えていない丸裸の状態ですが、すぐに大きくなり生後約半年で性成熟に達し、一回の妊娠で6〜8匹くらいの赤ちゃんを産むようになります。
快適に感じる温度は20〜25度で、日本の蒸し暑い夏は苦手です。夜行性で臆病な動物と言われていますが、最近の品種はあまり人見知りをしない性格の子も多いようです。


★ウサギさんの体の特徴★

ウサギさんは実は肉球がなく、足の裏は先端まで毛で覆われていることをご存知でしょうか?  肉球はそもそも岩場などつるつるした場所の滑り止めの働きをしていますが、草原で暮らすウサギさんにはその必要がないのかもしれません。
目は顔の前ではなく両側についていてやや飛び出ています。そのため、ほぼ真後ろまで見ることができると言われています。しかし、視力自体はあまり良いほうではなく、大きな耳からの聴覚とよく動く鼻からの嗅覚によって周囲の情報を把握しています。


★ウサギさんは草食性★

ウサギさんとワンちゃん・ネコちゃんの最も大きな違いは、ウサギさんが草食獣であるということです。植物は肉に比べてもともとの栄養があまり多く含まれていないため、大量に食べ、それを盲腸の中で発酵させて腸内細菌の力で栄養を取り出して吸収しているのです。ですからウサギさんの盲腸はとても大きく、盲腸内で作られたビタミンやタンパク質を豊富に含んだ「盲腸便」と呼ばれる糞を夜に食糞をしているのです。また常に植物を食べつづけるためにウサギさんの前歯は磨り減ってしまわないように一生伸びつづけています。ペットで飼う時にはペレット状のフードばかり食べていると歯がなかなか磨り減らないで必要以上に伸びてしまうこともあるので、齧るためのおもちゃを与えなければいけないこともあります。


★カイウサギとノウサギ★

少し里山のほうに行くと、日本国内でもノウサギを見ることができますが、ノウサギとペットのウサギは実は全く違う種類で、大きさや骨格、暮らし方が大きく異なります。ペットのウサギはもともとヨーロッパに住むアナウサギという種類で、地面に穴を掘ってトンネルを作り、その中に巣を作って集団で生活をするという特徴を持っています。ミニウサギと呼ばれているものはそこからさらに体の小さいものをかけ合せて人が作り出したものです。


★ウサギさんと人★

よくワンちゃんやネコちゃんと比べてウサギさんは何を考えているのかよく分からない、意思の疎通が図れなければしつけもできないのではないか。そう考える方もたくさんいらっしゃるようです。しかし、一度ウサギさんを飼ってみると感情表現がとても豊かなことに気がつくはずです。確かに鳴き声こそめったにだしませんが、全身で気持ちを飼い主さんに伝えようとします。たとえば、嬉しい時には人の周りをぴょんぴょんと飛び回ったり、何かして欲しい時には鼻でそっとつついてきたり、イライラしている時には後ろ足でバタバタと床を叩いたりします。また、自分の名前もよく覚えてくれます。
トイレのしつけやしてはいけないことのしつけも小さい頃から教えれば、ちゃんと理解することが出来ます。特にトイレはもともと決められた場所でする性質があるため、比較的簡単に覚えてくれます。


ウサギさんは小学校の飼育動物などで比較的馴染みのある動物だと思います。しかし、その本当の性質やペットとしての正しい飼い方などはまだよく知られていません。隠れた魅力いっぱいのウサギさんのこと、もっと知りたくなってきませんか?

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ウサギ