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ゴキブリ駆除剤を食べちゃった!【その他】

ゴキブリ駆除用ホウ酸ダンゴや観葉植物用殺虫剤、ベランダのナメクジ駆除薬など、家の中でもペットが口にしてしまう可能性のある毒物はたくさんあります。これらをペットが口にしないようにするにはペットの届くところにそのようなものを置かない、というのが一番ですが、もし、万が一これらの毒物を食べてしまった時にはどのように対処すれば良いのでしょうか。


☆ゴキブリ駆除用ホウ酸ダンゴの毒性☆
ホウ酸ダンゴはホウ酸、タマネギ、小麦粉、砂糖、牛乳などを練って団子にしたものです。タマネギのにおいでゴキブリを誘引し、ホウ酸で殺虫するという物で、市販のものも手作りのものも見られます。見た目やにおいは普通の食べ物のようなのでペットが誤って食べてしまうという事故はよく聞きます。
一般的な手作りホウ酸ダンゴの場合、一つのホウ酸ダンゴの中には約7gのホウ酸が入っていますが、ワンちゃんは体重1kgに対して3gが致死量だと言われているので、小さなワンちゃんが丸1つ食べてしまったら相当危険な状態になってしまうでしょう。それより少ない量だったとしても、誤って口にしてしまった場合は消化管の粘膜が激しくただれ、よだれがとまらなくなってしまいます。嘔吐、下痢といった消化器症状のほかにも発熱や神経症状が見られる場合があり、大変危険です。


☆ナメクジ駆除剤の毒性☆
ナメクジ駆除剤にはメタルアルデヒドと呼ばれる毒が含まれており、幼児がほんの数グラムを口にしただけでも命に危険が及ぶと言われています。ペットが口にした場合も下痢や嘔吐に加えてけいれんなどの神経症状が見られ、大量に摂取してしまった場合にはやはり死に至ることがあります。ナメクジ駆除剤はペットにとっていい匂いがする場合が多く、進んで口にしてしまい、胃腸からの吸収も良いために気がついたときには血圧が低下して意識がなくなっていることも多く、注意が必要です。


☆目の前で食べてしまった場合☆
もし目の前で食べてしまった場合には、すぐに吐かせる処置を行います。出来るだけ濃く溶かした食塩水を小型犬でスプーン1杯ほど飲ませます。こういうときのために、普段から大き目のスポイト若しくは注射筒などを一つ常備しておくとよいでしょう。食塩の刺激で胃の中にある物は吐かせることが出来ます。


☆中毒症状が見られる場合☆
気がついたときには口にした後で、すでに何らかの中毒症状が見られる場合には食べてしまった(と思われる)ものを持ってすぐさま動物病院に運びましょう。途中で吐くことも予測されるので、縦に抱っこするのではなく、なるべく顔を横にして寝かせた状態で連れていきましょう。


飼い主さんは、殺虫剤、農薬、肥料などは全てペットにとって毒となる可能性があることを常に忘れないでいるようにしましょう。