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飼い方

どうしよう、息をしていないみたい 〜おうちでできるファーストエイド 人工呼吸〜【飼い方】

応急処置が必要な緊急事態はある日突然やってきます。もし、あなたの愛するペットが何らかの原因で倒れてしまい、息をしていなかったらあなたは一刻も早く人工呼吸を行うことが必要になります。


☆呼吸が止まる緊急事態☆
たとえば、ワンちゃんが犬のガムを大きなかたまりのまま飲み込んでしまった場合、それがのどに詰まって窒息してしまうことがあります。幸いガムをのどからひっぱり出すことに成功しても、そこで呼吸が止まっていたら、すぐに人工呼吸をはじめる必要があります。
また、もしお風呂場の蓋で寝ていたネコちゃんが足を滑らせてバスタブに落ちてしまい溺れてしまった場合、すぐに水を吐かせることができてもやはり呼吸が止まっていたら一刻も早く人工呼吸を行わなくてはなりません。
そのほか、火事に巻き込まれて煙を吸ってしまった場合や感電してしまった時など意識を失ってしまう事態になっていたら、まずすぐに呼吸をしているかどうかを確認し、止まっているようならば人工呼吸を始めるようにしましょう。


呼吸の確認
ペットを平らな場所に横向きに寝かせます。胸の部分を見てみましょう。呼吸をしていれば胸が規則正しく上下に動くはずです。もし動いていなければ呼吸をしていません。

人工呼吸法
・ まずペットを平らなところで右下になるように寝かせます。
・ 横向きに寝かしたまま、首をまっすぐ前に伸ばしてのどに空気が通りやすい状態にします。
・ 口を開けて中を見てみましょう。もしのどを塞いでいるもの(吐いたものや唾液の泡など)があれば取り除いておきましょう。唾液の泡は指にガーゼを巻いてぬぐうとよいでしょう。
・ 息が漏れないように手でペットの口を閉じ、鼻に口を当てます。1、2、3、と頭の中で数を数えながらゆっくりと強く息を吹き込みます。そのときにペットの胸が軽く膨らむのを確認しながら行ってください。
・ 鼻の長いワンちゃんの場合は口元から息が漏れることがあるので、両手でしっかりと口のわきを塞ぐようにしましょう。
・ もし、体格の小さなペットの場合は、吹き込み過ぎないように胸の大きさに注意しながら行ってください。
・ 数回行い、ペットが自ら呼吸をするかどうかを確認します。
・ もし自力で呼吸をしない場合は再び同じことを繰り返します。
・ もし、呼吸と一緒に心臓も止まっているときには心臓マッサージと組み合わせて行います。心臓マッサージを15回行ったら人工呼吸を2回行い、心臓の動きがあるかどうかを確認します。もし、まだ心臓が動き出さないようであれば、また心臓マッサージをくりかえします。


☆動物病院に連れて行くときは☆
・ 人工呼吸を行いながら、別の人が動物病院にすぐに連絡をします。
・ 呼吸が戻らない時には人工呼吸を行いながら動物病院に連れて行きましょう。


呼吸が止まってしまうと全身はあっという間に低酸素状態となり、特に脳は呼吸が止まってから5分前後で働きが低下してしまい(脳死状態)、死亡する率が高まってしまうからです。人工呼吸の開始は早ければ早いほどよく、あなたが人工呼吸法を知っているかいないかが生死の境目になることもあります。
どんなときでも落ち着いて行動することできるよう、日頃から応急手当の方法をしっかりと頭に入れておきましょう。

キーワード

息 呼吸 人工呼吸 応急処置