獣医師セレクトアイテム専門ショップ ペットクリニックセクレトショップ
獣医師や看護師が贈る
ペットコラム

いつでも愛犬愛猫が元気にいてほしいからここからコラム「ペットライフ」をお届けします

病気と予防 全部の記事を読む
ペットライフ 全部の記事を読む
ペットクリニックHOME » ペットライフ » 一覧 » イタリアングレイハウンドについて【動物まめ知識】

動物まめ知識

イタリアングレイハウンドについて【動物まめ知識】

長い首やほっそりとした胴体、長い足を大きく動かして走り回る姿がヨーロッパの絵画から抜け出したようなワンちゃん、イタリアングレイハウンドは今じわじわと日本国内で人気を集めています。
今回は小型愛玩犬でありながら「ぬいぐるみ系」ではなく「スポーツ系」のこのワンちゃんの魅力について探ってみましょう。



☆イタリアングレイハウンドの歴史☆

イタリアングレイハウンドはその名の通り、イタリアを中心とした地中海沿岸に起源があります。その歴史は古く二千年以上前からよく似たワンちゃんが存在し、紀元前70年に滅亡した古代ローマの都市、ポンペイでは貴婦人達の愛玩犬であったとも伝えられています。
イタリアングレイハウンドがはっきりと今の形になったのは14世紀頃で、イタリアの貴族の愛玩犬として多く飼われていたようです。その後、ドイツやイギリスなどでも飼われるようになり、江戸時代にはなんとオランダの船に乗って日本にまでやってきたこともあるようです。


☆体格の特徴☆

イタリアングレイハウンドの特徴といえば、何と言ってもそのアーチ型を描く背中でしょう。体高は約35センチ、体重は5kg弱のほっそりとした体つきをしており、長い首から肩、腰にかけてのなだらかなS字のカーブや、ムチのように細いしっぽはとても優美に見えます。
全身は短い毛で覆われ、つるんとした印象を与えます。色はグレーや黒、薄茶などさまざまな色があり、そこに白い斑が混じることもあります。
耳は内側のひだが見えるように折れ曲がる独特な形「ローズイヤー」をしているため、前から見たときに途中から折れ曲がった耳が左右水平に伸びているように見え、「プロペラみたい」と評されることもあります。


☆走ったりジャンプするのが大好き!☆

足長で筋肉質の見た目どおり、イタリアングレイハウンドは動くことが大好きです。好奇心がとても旺盛で、特に動くものを見ると走って追い掛け回したい衝動に駆られることがあるため、お散歩のときに突然走り出したりすることがあるようです。また、後ろ足のバネが発達しているので、ピョンピョンと飛び回ったり、人に飛びつくことも大好きです。
ただし、高い運動能力の割に手足の骨は細長くてとても華奢です。健康な限り特別に骨折しやすい犬種ではありませんが、運動をさせるときには興奮させすぎないこと、周囲に気を配り足を滑らせたり、どこかに引っかけたり、ぶつかったりしないようにくれぐれも気をつける必要があります。


☆とっても甘えん坊?☆

もともとが愛玩犬ですから、人に構ってもらうのが大好きで甘え上手です。いつでも飼い主さんと一緒にいたいと思っていて、体を密着させてきたり、わざと飼い主さんの視線の前に回り込んだりすることもあります。さびしい思いをさせると飛びつきながら抱っこをせがんだりする子もいるようです。しかしその一方、知らない人には人見知りをするほうなので、外では怖がりやさんで、ちょっとしたことにもびくびくする一面も持っています。常に周囲に気を配っているため集中力があまりなく、しつけには少し時間がかかる場合もあります。


☆寒さは苦手☆

イタリアングレイハウンドは全身の毛が短く保温能力があまりないのに加え、ほっそりとした体型で皮下脂肪も少ないため、体温調節が苦手です。健康を維持するためには 室内は常に25度前後に調整をしたほうがよいでしょう。ときおり「イタリアングレイハウンドは運動するよりも飼い主さんに抱っこされているほうが好き」という話を聞きますが、それは寒いからです。冬の寒さにはとても弱いため、外出するときには洋服を用意してあげましょう。全身がほっそりしている割には胸が深く肩から肘の部分が長いため、袖のついている服を選ぶ時にはサイズに注意が必要です。


☆かかりやすい病気☆

イタリアングレイハウンドは歯周病になりやすいといわれています。歯周病は毎日のケアで防ぐことができるため、子犬の頃から歯ブラシやガーゼを使って歯磨きをする習慣をつけておきましょう。
その他、遺伝性疾患として自己免疫性疾患、てんかん、白内障、進行性網膜萎縮症、カラー・ディルション・アロペシア(脱毛症)などが知られています


イタリアングレイハウンドは今まで日本で人気があったワンちゃん達とは見た目も性格も大きく異なる全く新しいタイプの愛玩犬です。かわいい、というよりもカッコイイという言葉のほうがピッタリくる外観に、優しくて甘えん坊な性格を持つこの犬種は日本ではまだ珍しいワンちゃんとして認識されてしますが、これから理解されるにしたがってどんどん人気がでてくることでしょう。

キーワード

犬 犬種 図鑑 イタリアングレイハウンド