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しつけ・行動・マナー

お出かけスポットでのマナー【しつけ・行動・マナー 】

日差しは明るいけれども、まだそんなに暑くはない、ペットとお出かけするのにぴったりの季節になってきましたね。最近はペットと一緒に泊まることのできるホテルや思いっきり遊ばせることのできるドッグラン、一緒に食事をすることもできるドッグカフェなどの施設が各地に作られるようになり、ずいぶんとペットもお出かけしやすくなってきました。
しかし、その一方でペットが他のペットや人と接するチャンスが多くなったことから、さまざまなトラブルも生じているようです。
せっかくペットが社会で認められ、人と行動を共にできるようになってきたのに、ちょっとした飼い主さんのマナー違反からこの潮流が逆流してしまうのはとてももったいないことです。ペットがこれからもっと多くの場所に出かけられるようになるために、お出かけ先で自分や自分のペットがマナーを守っているか、他の人の迷惑になっていないか、今一度確認しておきましょう。


☆お出かけする時に最低限必要なしつけ☆
ペットが人と公共の場にお出かけするには、普段からしつけが必要最低限できていて、それが外に出かけたときでもきちんとできている必要があります。もし、それができていなかったら多くの人に迷惑をかけ、「ほらね、やっぱりペットはこんなところにきてはだめなんだよ」と言われてしまうかもしれません。

・最低限のしつけ その1 トイレのしつけ
どこに行くのでも、決められた場所でトイレができるようになっているのは最低限のしつけです。公共の場でトイレをしてしまうのは他の人を不快にさせるだけでなく、感染予防など衛生面でも非常に問題のある行動です。普段からペットシーツの上だけでトイレをする、もしくは人の指示でトイレをする、といったしつけをきちんとしておきましょう。少量でもおしっこの匂いがついてしまうと、それが他の子の失敗を誘うことにもなってしまうため、いつもはちゃんとできる子でも男の子のワンちゃんで初めての場所ではマーキングをしてしまう恐れのある場合や、うれション(興奮してちょっとだけおしっこを漏らしてしまう)をしやすい子などトイレの失敗をしてしまう可能性のある子はあらかじめマナーバンドをつけておくなどの用心も必要です。

・最低限のしつけ その2 無駄吠えをさせない
ペットを嫌いな人はたとえ抱っこできる小さなワンちゃんが人恋しくて鳴いているだけでも不愉快に思ってしまいます。どんなときでも大人しく冷静にしていられるのは公共の場にお出かけをするワンちゃんの条件です。もちろん、知らない人やペットに唸ったり、威嚇したりするような行為は論外です。

・そのほかにしておいたほうがよいしつけ
慣れない場所や人ごみの中ではどうしてもペットは興奮してしまいがちですが、そんなときでも人に飛びついたり、拾い食いをしたり、リードを引っ張って勝手な方向に歩くことがないようにしておきましょう。日頃からお座り、ふせ、まて、ついて、などの基本的なしつけをきちんと行い、言葉をよく理解させるのと同時に飼い主さんがリーダーシップをとっておくことがとても大切です。

☆お出かけをするときの健康管理☆
ペットを連れて行くことのできる場所は、逆に言うとペットが集まる場所でもあります。もし、そんな場所で一頭でも伝染する病気を持っていたら、あっという間にたくさんのペットに広がってしまいますよね。ペットとお出かけする際には病気をうつされないようにできるだけの予防しておくのはもちろん、自分たちが病気を持ち込むようなことは決してしないように十分に気をつける必要があります。
ワンちゃんの場合、ワクチン(狂犬病と混合ワクチン)、ノミ・マダニ予防、フィラリア予防は前もって飼い主さんがすることができる病気予防です。特に多くのワンちゃんが直接ふれあう可能性のあるドッグランに行く時にはこれらの予防は必ず徹底して行っておくようにしておきましょう。
またせっかくの楽しい外出が病気の元になってしまっては元も子もありません。出かける前の様子をよく観察して、体調が悪そうな時には予定をキャンセルして外出は控えましょう。さらに女の子のワンちゃんの場合、発情中や妊娠中は体調の問題だけでなく、他のペットにも迷惑になることがあるため、同様になるべく外に連れて行かないようにする配慮も飼い主として必要です。

☆ペットが苦手な人を思いやるマナー☆
世の中全ての人がペットを可愛いとは思っていません。中にはどんな小さなワンちゃんでも怖い、近寄ってきて欲しくないと思われる方がいます。そういう方に対して「たとえ犬が嫌いでも、うちの子はとっても可愛いしお行儀がいいから大丈夫。近づけて犬嫌いを治してあげよう」と思うのは飼い主さんのうぬぼれです。私たちは一歩外に出たらペットが苦手な人のことも考えながら行動しなくてはいけません。
ワンちゃんがノーリードで歩くことができるのは、ドッグランなどの一部の施設内に限られています。どんなにうちのワンちゃんはおりこうで、絶対に人に対して危害をくわえたりすることはない、と言ってみてもワンちゃんを苦手な人にとっては制御されていないワンちゃんが近づいてくるのはやはり恐怖ですし、生き物である以上、絶対ということはありません。外出する時にはきちんと短めのリードをつけて一緒に歩くようにしましょう。
人ごみの中を歩く時には特にワンちゃんのリードはなるべく短く持ち、人の横をついて歩かせるようにしましょう。もし施設の廊下や歩道などの狭い場所で人とすれ違わなければならないときには、ワンちゃんを壁側に立たせ、すれ違う人との間に自分が立つようにしましょう。

☆施設を利用する時のマナー☆
・ペットはいつも清潔に
ペットが好きな人でも、知らないペットの抜け毛はとても気になるものです。また、どんなに可愛いペットでも獣臭かったらあまり近くにいてほしいとは思われないでしょう。お出かけ前にはシャンプーをして全身を清潔にしておく、ブラッシングをして抜け毛はきちんととっておくこともマナーとしてとても大切なことです。もし換毛期で際限なく毛が抜けるようなときにはTシャツを着せるなどの工夫もしてみましょう。
また、外から施設内に入るときには足を拭いてから上がるといった配慮ができるようになればマナー上級者といえますね。

・施設の決まりを守りましょう
たとえば、同じペットと泊まれる宿と言っても場所によって、ペットを人のベッドに乗せてはいけないとか、食堂には連れて行けないなどそれぞれルールが異なります。ドッグランでも入れるワンちゃんの大きさに制限がある場合や、時間に制限がある場合もあります。その場その場での決まりをきちんと守ることがマナーになりますので、勝手な判断はせず、施設内ではまずそこのルールをよく理解してから行動するようにしましょう。

・人とペットの区別はきちんと
ドッグカフェに行くと、ペットを人の座る椅子に座らせている人をよく見かけます。また、人の食べ物をペットにも食べさせる人がいて、中には人が使っていたお皿から直接食べさせることもあるようです。どんなに可愛くても人とペットの使うものはきちんと区別しなければいけません。ましてや口をつけるものは衛生上からも必ず人のものをペットに使わせないようにしましょう。

お出かけの時に持っていくといいものは
ワンちゃんと旅行をするときには、次のものを準備しましょう。
・ トイレを始末するもの:ペットシーツ、ティッシュ、ビニール袋などを普段よりも少し多めに持っていきましょう。
・ ペットボトル入りの水と容器:ペットボトルにお水を入れて持っていけば、飲み水にもなりますし、ペットが粗相をしてしまった時に洗い流すために使うこともできます。ちなみにペットの飲み水には高価で硬度の高いミネラルウォーターよりも、普通の水道水のほうが適しています。
・ 迷子札:旅行先でペットが迷子になってしまっても、何日も探し回ることができません。まずは首輪やリードなどに気をつけてペットを迷子にさせないことが重要ですが、万が一に備えて首輪には必ず名前と連絡先を記入した迷子札をつけておきましょう。

また、次のものも持っていくと便利です
・ 消臭剤:もしも出先でトイレの失敗をしてしまった場合、その匂いが残っていると他のペットの粗相を誘発してしまう可能性もあります。消臭剤を使ってきちんときれいにしておきましょう。除菌剤が含まれているものであればなおいいでしょう。
・ 普段食べているもの:宿泊先によってはペット用の食事を出してくれるところもありますが、慣れない場所で見たことのない食ベ物を見ても食欲の湧かない場合がありますし、食べてもおなかを壊してしまう場合もあります。だからといって人の食べ物を与えないように食事が出される場合でも、一応普段食べているフードを数回分小分けにして持っていきましょう。
・ 予備のリードと首輪(もしくは胴輪):旅先ではどんなハプニングがあるとも限りません。もし壊れたりなくしてしまうと非常に困るリードと首輪は念のために予備を一組用意しておきましょう。
・ 粘着テープ:車のシートや旅行先のお部屋に落ちた抜け毛を取り除くのに持っているととても便利です。
・ 大き目のバスタオル:体を拭くのにも使えますが、敷物のかわりやシーツカバーにもなります。旅行に行く時には何枚か持っていくといいでしょう。

ペットの状態にも気を配りましょう
お出かけは私たちにとっては気持ちの安らぐ気分転換でも、ペットにとっては見ず知らずの場所でのドキドキの連続です。ペットが疲れていないか、神経質になってイライラしていないか、常に注意してちょっとした気配りを忘れずにいることも、ペットがいい子でいるためには大切なことです。車で移動しているときにはこまめに休息を取り、水分補給やトイレをうながすようにしましょう。
もし休憩所などで他のワンちゃんと出会っても、いきなり近づけるのはトラブルの元です。まず相手の飼い主さんに断りを入れて相性を十分見てから会わせるようにしましょう。

日本におけるペットの社会的地位は今どんどん上昇しています。これからさらに飼い主さんが公共の場所でのマナーに気を配れば、ワンちゃんをケージに入れることなく電車に乗ることができたり、ドッグカフェのような特別なところでなくてもワンちゃんがレストランに入ることができるようになって、どこに行くにもペットと一緒でいることができるようになるかもしれません。もしそうなったら、とても素敵だとは思いませんか?

キーワード

おでかけ マナー しつけ