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ペットの社会化期について【飼い方】

同じワンちゃんでも、いつもおっとりとしていて誰に対してもしっぽを振って愛想の良い子がいるかと思えば、いつでもびくびくと神経質で誰に対しても逃げたり吠えたりする子がいますよね。この違いは生まれ持った性格というよりも、子供から大人に成長する過程の経験の違いによるものといわれています。この後々の性格を左右する成長期のことは社会化期と呼ばれ、この時期の過ごし方がペットが社会性を身につけるためにとても重要であるといわれています。
今回は人と一緒に暮らしていくペットにとって大切な時期、社会化期についてお話をしていきましょう。



☆ペットの成長☆

ワンちゃんもネコちゃんも生まれたときは目も見えず自分で歩き回ることもできないため、外からの刺激をあまり感じることしかできません。それが生後3週目を過ぎる頃になると目も開き、ヨチヨチながらもあちこちを動き回ったり、兄弟ともコミュニケーションをとることができるようになります。体も神経も急激に成長するこの頃のペットたちは何に対しても好奇心いっぱいで感受性がとても強く、さまざまな外部からの刺激を吸収していきます。これが社会化期の始まりで、ペット達が今後生きていくに当たっての環境とつながりや、犬同士や人とのルールについて学習していきます。


☆社会化期の特徴☆

社会化期とは言わば子供から大人に精神的に成長する過程で主に社会性を身につける時期のことです。ワンちゃんでは生後3週齢から12週齢、ネコちゃんでは少し短く3週齢から7週齢と言われており、これは一生に一回しか訪れません。この時期を逃してしまうと、その後大人になってからは外部からの刺激に対して柔軟に対応できなくなってしまうといわれています。このような、外からの刺激に対して高い学習能力を示すことのできる、ごく限られた時期のことは「臨界期」とも呼ばれす。


☆社会化期で学ぶこと☆

社会化期では同種の仲間や人を認識し、受け入れ、社会生活をしていく上での基本ルールを学びます。
たとえば、兄弟で遊ぶことによってペット同士のコミュニケーション法を覚えたり、人は敵ではないということを学んだり、さまざまな場所や状況を経験として吸収していきます。そうして、これからの生活の中で仲間同士でリラックスした関係を築いたり、そのあと見知らぬ人と会っても受け入れることができようになるのです。経験として知っているため、その後たとえ大きな音を聞いたり、見たことのない場所に連れて行かれても、必要以上に過剰に反応しなくなるため、怖いことや嫌なものが少ないペットにすることができます。


☆もし社会化期をうまく過ごさなかったら☆

もしも、社会化期に多くの動物や人と接することがなく、刺激の少ない場所に閉じこもっていたら、ペットは社会性のない動物になってしまいます。見知らぬものに対して過敏に反応するようになり、何に対しても恐怖を覚えるようになったり、この時期に人と接触しなかったペットは人を恐れるようになってしまいます。不安や緊張といったストレスが吠え癖や噛み癖の原因となることもあり、家庭で飼育するペットとしては適さないというレッテルを張られてしまうこともあります。
ほんの数週間の過ごし方がペットの一生を左右してしまうのです。


☆社会化期の過ごさせ方☆

では、私たちはペットの社会化期にはどのように接してあげればいいのでしょうか。本来社会化期になる頃のペットは離乳を終えたばかりです。体力もまだなく、さまざまな病気に対しての免疫力もないため、あまり外に出したくないと思われる方もいらっしゃるでしょうし、現に今まではこの時期は外に連れて行くなと言われることもありました。しかし、社会化期のことを考えると、本当は感染症には注意しながら、なるべく外に連れて行き、いろいろな出会いや体験をさせてあげたほうがいいのです。
まず、同種のふれあいがコミュニケーションを発達させる上では最も重要になります。一番大切なことはあまり早く母犬や兄弟犬と引き離さないことですが、一人になったあともパピーパーティーなどのイベントには積極的に参加するようにしましょう。最近は動物病院やペットショップなどでよく行われており、しっかりした施設で行えば、感染症などに対しても十分考慮がなされています。
お散歩ができないのならば、人に馴らすためになるべくいろいろなお客様に来ていただきましょう。男性・女性・子供・老人などいろいろなタイプの人と触れ合うことが、今後の人見知りと関連してきます。
さらに、キャリーバッグに入れて車や電車などの乗り物に乗せて外に連れ出したり、お友達の家に行ったり、さまざまな音を聞かせるなどもよい体験になるでしょう。
大切なことは新しい体験をたくさんさせながら、嫌な思い出を作らないようにすることです。新しいことはなんでもビックリするかもしれませんが、それは別に怖いことではないよということを教えてあげるのです。



社会化期がいかに大切であるかということが分かっていただけたでしょうか。ペットの社会化期はペットが一番弱く、また可愛い時期でもあります。自分だけの宝物として抱え込んでしまうようなことはせず、感染症などには十分に注意をしながら、なるべくたくさんの経験をさせて、誰からも好かれる子に育てていきましょう。

キーワード

犬 猫 社会化