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動物まめ知識

うちの子、もう大人なの?! 〜ペットの性成熟〜【動物まめ知識】

生後数ヶ月でおうちに迎えたかわいいペット。ついこの間離乳したばかりで、動作もまだおぼつかないと思っていた子でもあっという間に大きくなって、いつのまにか大人になり初めての発情期を迎えてしまいます。
今回はワンちゃんやネコちゃんの性成熟についてお話をしていきましょう。



☆性成熟とは☆

赤ちゃんだったペットが成長し、大人の体になって男の子なら精巣、女の子なら卵巣が性ホルモンを放出することができるほど成熟した状態のことを性成熟と言います。男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしい特徴があらわれ、互いに異性を気にするようになり子供を作る準備が出来上がったということです。
特に男の子は自分の縄張りを意識するようになり、縄張り内に入ろうとする同種の男の子は力ずくで追い払おうとするようになります。
またワンちゃんの場合、マウンティングと言って、飼い主さんの足や同居しているペットの上に乗っかって腰を振るような動作がみられるようになることがあります。


☆性ホルモンについて☆

繁殖に関係のある臓器はオスの場合は精巣、メスの場合は卵巣ですが、性成熟に達するとそれぞれから性ホルモンと呼ばれるものが体内に放出されるようになります。精巣から分泌される精巣ホルモンは筋肉を成長させたり、精子を作る働きがあります。
また卵巣からは卵胞ホルモン、黄体ホルモンといった性ホルモンが分泌され、卵子を作ったり乳腺を発達させたりといった働きがあります。そしてそれぞれのホルモンが分泌されることによって発情が始まります。


☆発情期に見られる行動:ワンちゃん☆

ワンちゃんの女の子が初めて発情期を迎えるのは小型犬で生後6〜10ヶ月、中〜大型犬で生後8〜14ヵ月といわれています。小さなわんちゃんは比較的早く、大型犬ほど遅いという傾向がありますが、栄養や生活環境によっても変わるため、個体差があるようです。その後は約半年ごとにみられるようになりますが、始めにスタートする季節がさまざまなため、一般に言われているように特に春と秋というわけでもなさそうです。
女の子の発情期は別名ヒートとも言われますが、その期間は2〜3週間持続し、外陰部が腫れてから10日くらいで少量の出血が見られ、その後排卵がおこって交配適期(子供が作られやすい時期)となります。期間中はなんとなく興奮して落ち着きがなくなったり、やたらに飼い主さんに甘えるようになります。おしっこの回数が増えたり、神経質になって食欲が落ちる場合もあります。
男の子の場合は、実は明確な発情期がなく、発情中の女の子のおしっこに含まれるフェロモンに誘発されて興奮、発情します。発情した女の子を必死に追いかけるようになったり、男の子同士でケンカになることもあります。


☆発情期に見られる行動:ネコちゃん☆

ネコちゃんの女の子の性成熟は通常生後6〜8ヶ月頃といわれていますが、ラグドールやノルウェイジアンフォレストキャットなどの大型品種はやや遅く、生後1年以降であることが多いようです。そしてネコちゃんの場合、女の子の発情は日照時間と関連があるといわれています。日照時間が長くなってくると発情がはじまるのです。最近は室内のみで生活するネコちゃんも増えたため、一概には言えませんが、多くの場合春になると発情期を迎えるのはそのせいです。いったん始まると1〜3週間ほど継続します。ワンちゃんのように出血はみられませんが、普段聞いたことがないような甲高い声で鳴くようになったり、お腹を見せて寝転がって体をくねくねさせてみたり、妙に甘えん坊になったりします。背中をなでて手が腰のほうになると、お尻を突き上げて足踏みをするような独特の行動が見られるようにもなります。
ワンちゃんと同じように、ネコちゃんも男の子は女の子のフェロモンに誘発されて発情を迎え、縄張り意識が強くなり、大きな声で鳴きながらあちこちにスプレーと呼ばれる霧状のおしっこをかけて歩き回るようになります。性格も攻撃的になり、他の男の子と取っ組み合いのけんかをしたり、飼い主さんの手を噛みついたりするようになることもあります。


☆発情期と避妊去勢手術☆

このように、発情期がくるたびにペットは精神的にも肉体的にもハイになって消耗してしまいます。ですから、もしペットに子供を産む予定がなければ、これらのストレスを緩和するためにも避妊去勢術を行うことが勧められます。よく、避妊去勢手術は病気でもないペットに手術をするから可哀想。といわれる方がいらっしゃいます。しかし、異性の相手を求めて四苦八苦する姿を見たことのある方なら、発情を繰り返すほうがペットにとってはもっと可哀想に見えるのではないでしょうか。
避妊去勢手術はほとんどの場合、1歳未満で行います。最近は初めての発情を迎える前に避妊手術をして性ホルモンを抑制してしまったほうが、高齢になったときの乳腺癌の発生率が低くなるということがわかってきたことから、生後4〜6ヶ月ほどで避妊手術をする病院も増えてきました。



ペットが性成熟を迎えると、いままで築いてきた私たち飼い主との関係よりも本能のほうが勝ってしまうことがあります。皆さんは小さなペットを家族にしたら、その子とだけ、深い信頼関係を築いていきたいですか? それとも、その子が親になり、その子の子供を見てみたいですか?