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呼吸循環器

けほっ、けほっ、ネコちゃんはどうしてしょっちゅう吐くの?【呼吸循環器】

うちの子、元気がないわけではないけれどもしょっちゅう吐いちゃうの・・・ 
そんな悩みを持つネコちゃんの飼い主さんは多いと思います。ネコちゃんが吐き気をもよおす理由のひとつに毛球症があります。毛球症とは毛づくろいで飲み込んでしまった毛が、胃や腸を通過できずに絡み合って毛玉となって、吐き気や便秘などの症状を引き起こす病気で、春に多く見られます。



☆ネコちゃんが毛球症になるわけ☆

ネコちゃんはもともと待ち伏せしてネズミなどの小動物を捕らえて食べる動物です。待ち伏せ型のりを成功させるには自分の存在を周囲に知られないように、体臭を消す必要がありました。ですからネコちゃんはとてもきれい好きで、しょっちゅう自分の体を舐めてグルーミングしているのです。ネコちゃんの舌は体の汚れを取り除きやすいように表面がおろし金のようにざらざらとしています。そして被毛を舐めるとその突起に抜け毛が引っかかかり、そのまま飲み込んでしまいます。胃や腸を通過できないほど多量に飲み込んでしまうと消化管の中で毛の玉となり毛球症になってしまうのです。


☆毛球症となる要素☆

毛球症は、換毛期や皮膚にトラブルがあるときなど毛が抜けやすい時に発症しやすくなります。特に春先は健康な子でも冬毛がごっそりと抜けるため、大量の抜け毛を飲み込んでしまいます。
また、グルーミングの頻度が上がればそれだけ毛を多く飲み込み、毛球症になりやすくなります。また、ネコちゃんはストレスを感じると自分の体を舐めて気持ちを落ち着かせようとしたり、ウール製品をかじったりすることがあり毛球症になりやすくなります。一方、何の刺激もなくゴロゴロ寝てばかりいれば毛玉症にならないかといえばそうでもなく、退屈しのぎにグルーミングをしたり、運動不足による消化管運動が低下することから、やはり毛球症になりやすくなるとも言われています。


毛球症の症状

毛玉が胃にあると、その刺激によってネコちゃんはケホッケホッと毛玉を吐き出そうとします。しかし、どうやら毛玉を吐くのがうまくいく場合とそうでない場合があるようで、一回で大きな毛のかたまりを吐くことが出できる場合と、毛玉を吐こうとしているのに、胃液ばかり何度も吐いてしまうことがあるようです。毛玉を吐いてしまえば比較的ケロッとしてご飯を普通に食べる子がほとんどですが、中には下痢や便秘、食欲不振などの症状が見られ、それが長引いて痩せてしまう場合もあります。


毛球症の診断

毛球症はネコちゃんの習性による要素が多いため、毛球症のネコちゃんは非常に多いと思われます。しかし、吐き気の原因が毛球症であることをはっきりと診断するのは意外に困難です。毛球症は血液検査では異常が表れません。毛球はレントゲン撮影でも存在を確認することができません。超音波は消化管の内部を映すことが苦手なため、これも役に立ちません。バリウム(造影剤)を飲ませてレントゲン撮影を行う方法が最も確実な方法ですが、これとて腸の中に細長く入っているときにはよく分からないことがあります。


毛球症の治療

もし毛を飲み込んでしまっても、定期的に吐き出しているのであれば、胃腸炎の治療と今後毛を飲み込まないような、飲み込んでもスムーズに排泄できるような予防を行えばいいでしょう。しかし、もしも消化管の中で止まっているようなら、消化管内を滑りやすくするようなお薬を使って、排泄しやすくします。また、胃の中でかなりの大きさになってしまっていたり、腸閉塞をおこして緊急を要する場合には手術をして取り出さなければいけないこともあります。


毛球症の予防 その1 抜け毛を減らす
ネコちゃんが体を舐めるのは本能ですから、それを止めることはできません。ですから毛球症を予防するためにはまず抜け毛をへらすことが大切です。抜け毛をへらす一番有効な手段はブラッシングであらかじめ抜け毛を取り除いてしまうことです。ネコちゃんは毛が柔らかく、皮膚がデリケートなため、柔らかいスリッカーブラシや目の細かいクシなどを使って、ブラッシングをしていきます。頭から肩、肩からお腹、腰からしっぽなど何ヶ所かに分けて少しずつ行った方がネコちゃんの機嫌を損ねないかもしれません。また、皮膚や被毛に効果的な栄養を十分に摂ることによって抜け毛を減らすことも大切な予防法の一つです。

毛球症の予防 その2 飲み込んだ毛を溜めない
毛球症予防サプリメントとしていくつかの製品がありますが、多くはペースト状のもので消化管内のすべりをよくして、排泄しやすくするものです。また、毛玉を吐き出しやすくするための草もよくペットショップで売られています。
一番手軽なのは普段の食事を毛玉症に対応したキャットフードに変える方法でしょう。毛玉対応用フードは繊維質を多く配合してあり、繊維と一緒に便として飲み込んだ毛を排泄させてしまおうというものです。



毛球症はネコちゃんに特有の病気で、ある程度は仕方がない病気かもしれません。しかし、最悪の場合は腸閉塞で命を奪ってしまう可能性もある病気です。普段から予防をきちんと行っておきましょう。

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