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はぐれ獣医の皮膚病研究所

1歳までの犬及び猫の暴露と6〜7歳でのアレルギー感作のリスク

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前後関係: 小児喘息はアレルギー感作と強く関連があります。乳児期に動物に暴露されることは後のアレルギー感作を減らすことが研究で示唆されている。

目的: 1歳で犬や猫に暴露されることと6〜7才でのアレルギー感作の関係を評価すること

企画、設定そして被験者: 健常人の前向きコホート研究 、1987年4月15日から1989年8月31日までに生まれたデトロイト郊外の健康維持団体に入会した月満ちて生まれた乳児を平均6.7 才まで1年毎に経過観察した。研究に参加した835人の子供の内、474人(57%)は6〜7才での経過の評価を終了した。
主な結果測定: 6つの一般的な空気アレルゲン(家ダニ[Dermatophagoides farinae, D pteronyssinus]、犬、猫、ブタクサ[Ambrosia artemisiifolia]、ブルーグラス[Poa pratensis])に対して皮膚プリックテストでいずれかの陽性判定を示した場合をアトピーと定義し、アレルゲン特異的IgE検査結果で同じ6つのアレルゲンあるいはアルタナリア属に対して陽性反応を示した場合をセロアトピーと診断した。

結果:6-7歳での皮膚プリックテスト陽性(アトピー)の有症率は、1歳までに犬や猫に暴露されていない場合33.6%、1頭の犬または猫に暴露された場合34.3%、2頭以上の犬や猫に暴露された場合は15.4%(P =.005)だった。アレルゲン特異的IgE検査(セロアトピー)陽性の有症率は、犬や猫に暴露されていない場合は38.5%で、1頭の犬や猫に暴露された場合は41.2%で、2頭以上の犬や猫に暴露された場合は17.9%(P =.003)だった。臍帯血清IgE濃度、性別、兄弟、親の喫煙、親の喘息、2歳齢での寝室の家ダニアレルゲンレベル、犬や猫との同居などを補正後、1歳までに2頭以上の犬や猫への暴露は明らかにアトピー (修正オッズ比0.23%; 95%信頼区間 0.09-0.60) と セロアトピー(修正オッズ比0.33; 95%95%信頼区間 0.13-0.83)のリスクが少なかった。

結論:1歳までに2頭以上の犬や猫に暴露されることは、後に小児期において多数のアレルゲンに対してアレルギー感作のリスクが減るかもしれない。


Exposure to dogs and cats in the first year of life and risk of allergic sensitization at 6 to 7 years of age.
JAMA. 2002 Aug 28;288(8):963-72.
Ownby DR, Johnson CC, Peterson EL.



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