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2月のColumn ☆逆くしゃみって何?☆

逆くしゃみって何?犬が突然立ち止まってブタみたいに鼻を鳴らすことがありませんか?それは発作や咳ではなく逆くしゃみかもしれません。


★犬の逆くしゃみとは?★
犬には発作性呼吸と呼ばれる呼吸があります。これは、まるで犬がくしゃみを吸引しようとしているかのように見えるので「逆くしゃみ」とも言われています。

さて、「逆くしゃみ」は小型犬や短頭犬種でよく起こると言われています。特にプードル、パピヨン、チワワなどでよくみられます。

通常のくしゃみとは、空気が鼻孔を通して急速に押し出される現象のことを言いますが「逆くしゃみ」は鼻孔から空気を急激かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸です。

人間がくしゃみをする時、よく目をつぶってしまいますが、犬が「逆くしゃみ」をしている最中は、首を前方に伸ばして、目を開き、起立した状態であることが多いようです。その時の姿は鼻に何かついたものを振り払うようで、さらに大きな鼻息音を奏で鼻から急速に空気を吸い込みます。犬の「逆くしゃみ」を強引に表現するならば「まるで豚がフゴフゴ鳴くような音」が最も近いかもしれません。
通常は数秒(長くても1分)の短時間ですが、「うちの子がまるで窒息するのではないかと不安になった」という飼い主さんも多いかと思います。

1日に何回も起こすことがありますが、「逆くしゃみ」の前後に、犬が意識を失ったり、倒れたりすることはありません。しかし多くの犬が生涯にわたって症状を繰り返すとも言われています。


★どうすれば逆くしゃみかどうか判断できるの?★
「発作を起こすようになった」とか「咳が止まらない」というと、心不全や気管支炎あるいはてんかん発作などの病気ではないかと不安になっても当然です。しかし、動物病院でいざ血液検査や胸部レントゲンさらには心電図検査などを行ってみると「逆くしゃみ」であった、というケースも少なくありません。

とは言っても、飼い主さんが、「逆くしゃみ」なのかを正確に判断することは難しいことです。そのような場合は愛犬が「逆くしゃみ」をしている映像を撮影し、獣医師に見せると良いでしょう。獣医師に的確に状況を伝えることに大いに役立ちます。現代は、携帯でも映像が撮れる便利な社会になりましたよね。こんな『困ったとき』こそ、活躍させてください。その映像によって、獣医師は的確な判断が可能になります。

★原因はありますか?★
残念ながら「逆くしゃみ」の明確な原因は未だ解明されていません。アレルギー素因をもっている場合、この問題は悪化すると言われていますが、実際そのアレルゲンを特定することは困難であることが多いのです。その他にも、ウイルス疾患、細菌感染、異物、軟口蓋過長などが影響していると言われていますが、多くのケースが特発性です。

では、愛犬が「逆くしゃみ」をした場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

愛犬の舌を触ってつばをゴクリとのみこませるようにしたり、咽頭(のど)や胸部をマッサージしたり、鼻孔を閉じる方法が良いとする学説もあります。これは、嚥下(えんげ)(水分や食べ物を口の中に取り込んで、咽頭から食道・胃へと送り込むこと)を刺激することで、「逆くしゃみ」をコントロールすることが出来る、という考えから来ている対処法です。補助的にトライしてみる価値もありそうです。

ただし、「どうせ逆くしゃみでしょ」と安易に判断することが他の病気の早期発見を見逃すことにならないよう前後の状況も含めて注意深く観察し、少しでも心配な点があれば動物病院で相談しましょう。


★おわりに★
今回は意外と多い逆くしゃみについてお話をしました。実はうちの子も同じような症状があった! と気が付いた飼い主さんも少なくないかもしれません。
もし心当たりがあるような場合は自分で判断せず、動物病院へ連れていってあげましょう。