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はぐれ獣医の皮膚病研究所

猫を洗う異なったテクニックの評価:猫から除去したアレルゲンの定量と空気中のFel d1の影響

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背景と目的:この研究の目的は、猫における主要猫アレルゲン、Fel d1の量と分布を調べ、猫からアレルゲンを取り除くことや空中アレルゲンレベルを減少させるなど洗浄に対する効果を評価することだった。

方法:空気中のサンプルは8頭の猫(各フィルタあたり18L/分、45分間のサンプリング)を洗浄前と連続的に洗浄した3時間後において、30m3部屋において4個のグラスファイバーフィルタで集めた。一定分量の毛と風呂水も集め、含まれるFel d1も評価した。

結果:水道水あるいはペットシャンプーを使って3分間で抽出した猫の毛は、それぞれ毛1グラム当たり平均191μgそして245μgのFeld1が除去された。猫の毛のサンプルにおけるアレルゲン量は1μg/gmから1770μg/gm以上の範囲に及んだ。頚部からの毛が最も高いアレルゲン濃度であった。全身毛刈りに基づいた猫の総Fel d 1の推定量は3 〜142 mg (平均 = 67 mg)だった。猫を洗浄することによって3時間後に空気中のアレルゲンが減少した。動物病院で5週間に渡り1週間隔で洗った3頭の猫では空気中のFel d 1が平均44%減少 (n = 15, p < 0.02)した。
1週間隔で1ヶ月間、3分間の浸漬で洗った3頭の猫は空気中のアレルゲンが平均79%減少した(n = 12, p < 0.001)。しかし繰り返し洗った後は、次の洗浄前の空気中のレベルは首尾一貫して減少しなかった。浸漬によって除去したFel d 1の量は1〜35mgと変動した。

結論:猫は大量のFel d1を運ぶが、わずかな割合(約0.002%/hr)しか空気中に浮遊しない。浸漬で猫を洗うことは猫から明らかなアレルゲンを除去し、空気中に浮遊するFel d 1の量を減らせることが出来る。
しかし、その減少は1週間しか維持できない。


Evaluation of different techniques for washing cats: quantitation of allergen removed from the cat and the effect on airborne Fel d 1.
J Allergy Clin Immunol. 1997 Sep;100(3):307-12.
Avner DB, Perzanowski MS, Platts-Mills TA, Woodfolk JA.



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