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お風呂場はとっても危険?! 【飼い方】

寒くなってくると、お風呂場がおうちの中で一番あたたかい部屋になっているなんていうことがあります。おうちの中で自由に生活しているペット、特にネコちゃんはあたたかくて居心地の良い場所を求めてお風呂場の中に入り込む事がありますが、これが思いもかけない事故の原因となるかもしれないことをご存知でしょうか?


☆ペットはお風呂場が好き?☆

あなたのペットはお風呂場が好きですか? もし、もともと水遊びの好きなワンちゃんであれば一緒についてきてお風呂に入りたがるかもしれませんね。
また、お風呂場は水が出る場所という事を知っていて、蛇口から新鮮な水を飲もうとお風呂場に入ろうとする子もいるようです。普段はシャンプーをされたり、体が濡れることを嫌うネコちゃんですら、冬場はそのあたたかさにつられてお風呂場の中に入って、バスタブの蓋の上でうたた寝をする子も多いと思います。お風呂場は意外にペットにとって人気のエリアであるようです。


☆お風呂場の危険☆

しかし、お風呂場にはさまざまな危険が潜んでいます。
お風呂場で使用するシャンプーや石鹸類、お風呂の洗剤や毛染め剤などはどれもペットが誤って口にしてしまうと大変危険です。食べ物じゃないんだから自分から食べたりしないわよ! と思われるかもしれませんが、ペットは自分の皮膚についたものを舐めて取ろうとするため、容器や壁に付着していた洗剤やカビ取り剤などが皮膚についただけでも皮膚炎や中毒をおこすことがあります。 
また、お湯を張ったバスタブの蓋の上に乗っていた時に、その蓋が何かの拍子にずれて落ちてしまったら、ペットはバスタブのお湯の中に落ちてしまいます。もともとネコちゃんや小型犬などは泳ぎが苦手な子が多いですし、少しは泳げる子でもバスタブは表面がつるつるしていて爪が引っかからないため、もし落ちてすぐに人が気付かなければ、パニックになったペットは溺れてしまうことがあります。
さらに、そのお湯が沸かしている途中で、とても熱い時には全身やけどの危険も生じてきてしまいます。


☆お風呂場に入れないようにしましょう☆

このような危険を回避するためには、とにかくペットをお風呂場に入れないようにすることが大切です。脱衣場とお風呂場のドアは常に閉めておき、ペットが入れないようにしておきましょう。換気などでどうしてもドアを開けなければいけない場合には、バスタブの中のお湯は抜いておき、洗剤などはペットが届かないところに片付けておくことが大切です。どうしてもペットがお風呂場までついてきてしまうようなときには、必ずおうちの人が一緒にいるようにしてあげましょう。


☆もし、溺れてしまったら☆

はっ! と気が付いた時にペットがバスタブの中で溺れてしまっていたら、次の救急処置を行います。
まず、水を吐かせます。後足の付け根を持って、ネコちゃんや小型犬の場合は逆さにつるします。数回下に向かってゆすると肺に入っていた水が口や鼻から出てきます。もう少し大きなワンちゃんの場合は腰を持って逆立ちのような姿勢にして、背中をやや強めにたたくようにして、気道から水を出してあげましょう。
次に、呼吸を確認しましょう。横に寝かせてお腹と胸が上下に動いているかどうかを確認します。もし、呼吸をしてないようであれば人工呼吸の必要があります。
まずペットを横向きに寝かせます。片手でペットの口の両端を押さえて、空気が漏れないようにします。そしてペットの鼻の穴に口を当てて、ゆっくりと空気を吹き込みます。そのときにペットの胸が同時にゆっくりと膨らむのを確認しながら行いましょう。3秒くらいでふきこみ、5秒待つ、というのを1分ほど繰り返したあと、次の1分は自力で呼吸をするかどうかを観察しましょう。もし呼吸が戻らなければ、再び人工呼吸を続けます。
人工呼吸を行いながら、なるべく早く動物病院に連絡し、次の指示を仰ぐようにしましょう。


☆もし、やけどをしてしまったら☆

もし、落ちてしまったお湯が40度以上の熱いお湯の場合は、すぐに全身に水をかけて冷やします。そして、濡れたタオルで全身をくるんで、すぐに動物病院に連れて行きましょう。ペットは全身を毛で覆われているため、やけどの状態がよく分からないことがあります。一見なんでもなさそうでも、数日後に皮膚のダメージが出てくることもあるため、必ず病院で詳しく見てもらいましょう。


☆もし、洗剤を舐めてしまったら☆

石鹸やシャンプーなどを舐めてしまったようなら、水や牛乳をスポイトなどで飲ませることによって少しは薄めることができますが、カビ取り剤や漂白剤などは刺激性と毒性が強いため、一刻も早く動物病院に連れて行って処置をしてもらわないといけません。



ペットの危険というのは意外な場所に潜んでいます。おうちの中だから安心、と思わずに常に想像力を働かせてペットの事故を未然に防ぐようにしましょう。

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