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1月のColumn ☆寒いのに予防は必要?☆

みなさんは、よくワンちゃんが痒そうに足で首を掻いている姿を見たことはありませんか? そんなワンちゃんにはノミ・マダニがついている可能性があります。
そのまま放置してしまうと、痒くて自分で痒い部分を噛んでしまったり、皮膚がただれてしまうことになります。
また、ただの痒みをもたらすだけでなく、アレルギー反応を起こしたり、ストレスの原因にもなり、大量のノミ・マダニが寄生してしまうと貧血や栄養障害を起こしてしまうこともあります。
そして何より怖いのが、マダニは死亡率の高い病気を媒介する寄生虫だということです。
しかし、これらの寄生虫は、予防薬(駆除剤)で早めに対処してあげることで予防・駆除することができます。
そこで今回は、冬でも怖いノミ・マダニについてお話したいと思います。
 


★ノミとマダニってどんな生き物?★

皆さんご存知の通り、ノミもマダニも血を吸う虫です。ノミは昆虫の仲間ですが、マダニはどちらかというとクモに近い仲間です。

どちらも生命力がとても強く、屋外では主に草むらで、お散歩中のワンちゃんがやってくるのをじっと待っていて、通りかかるとすばやく飛びつくのです。


★どうやって見つけるの?★

ワンちゃんにノミがいるかどうかは、日々のブラッシングで分かることがあります。
ワンちゃんをブラッシングしているときに、被毛のなかに黒い小さな粒々を発見したら、体にノミがいる可能性が大きいといえます。その黒い粒々はノミのウンチです。
また、マダニはノミより少し大きく、あまり動き回らないので耳や足についているのを比較的簡単に見つけることができます。

★ノミ・マダニはどうやって予防するの?★

一番効果的なのは、動物病院で売られている動物用医薬品を使用することです。最近は首筋に垂らすスポットオンタイプがあり、それらを使うのが一番早くて安全です。大人の虫を駆除するものや生まれた卵を孵化させない効果のあるもの、その両方の効果を備えたもの等種類があるので、一度動物病院に相談されると良いかもしれません。

ホームセンター等で売っているものは、効果が一時的なもの、弱いものがあるので、お勧めできません。

それ以外で気をつけることは、
1)日々のブラッシングケアを怠らないようにすること
2)適度なシャンプーで通気性をよくすること
3)お部屋を掃除機で隅々まで掃除し、清潔に保つこと
4)定期的に殺虫剤をたき、室内ごと消毒すること


殺虫剤は、一度行ってから10〜14日空けてから2回目を行うとさらに効果的です。

また、ひとつ注意しなければならないことがあります。
それは、もしノミやマダニを見つけても、指で潰してはいけません。なぜなら、メスの成虫は体の中に卵をたくさんもっているので、つぶしてしまうと卵が飛び散ってしまうことになるからです。


★どのくらいの期間予防すればいいの?★

ノミ・マダニは高温多湿の環境を好むため、春から夏が繁殖しやすい季節になります。

そうなると、冬は予防しなくても良いのではないかと思えます。
しかし、実は気温が13℃以上あれば活動を続ける事ができるのです。最近では暖冬であることに加えて、エアコンなどによってお部屋の中が一定温度以上に保たれているため、油断はできません。ノミ・マダニは冬でも繁殖することが可能なのです。
ですので、徹底的にノミ・マダニを予防するためには、1年を通して投薬していただくことをお勧めします。


愛犬の健康を守れるのは、飼い主さんしかいません。
駆除剤の種類によって効果に違いがありますが、愛犬に適した方法を探してあげましょう。
愛犬が快適な1年を過ごせるといいですね!