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動物まめ知識

ワンちゃんの耳の形 【動物まめ知識】

ワンちゃんはその用途に応じてさまざまな大きさや形のものが作られてきました。大きくてがっしりしたワンちゃんもいれば、懐にすっぽりと収まってしまう華奢なワンちゃんもいますよね。
今回はこれらさまざまなワンちゃんの耳だけにスポットを当ててみましょう。ほら、よく観察してみると、いろいろな形があると思いませんか?



★耳の名称と構造★

耳の大きく張り出している部分の事は耳翼(じよく)もしくは耳介(じかい)といいます。耳翼は軟骨を皮膚が覆う構造をしており、中には細かな血管が走行しています。この軟骨がワンちゃんの耳の形を決定しています。耳の根元には耳を動かすための小さな筋肉がたくさんあり、耳を動かして向きを変えることによって周囲の音を集めて聞き取ったり、耳を立てたり、後ろに寝かしたりすることで感情を表現しています。
また、耳の中をびっしりと走行している細かな血管は、暑い地方のワンちゃんでは熱を放散するための器官としても重要です。


★さまざまな耳の形★

耳の形はそのワンちゃんの特徴となり、犬種によってその形が決められ、それぞれに名称がつけられています。

【プリックイヤー】
いわゆる“立ち耳”と呼ばれるまっすぐ立った形で、柴犬やジャーマンシェパードに代表されます。ドーベルマンやグレートデンなどのピンとした耳を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの犬はもともと大きく垂れ下がった耳をしており、断耳という耳を切って形を整える手術を行うことによってプリックイヤーを作っていたのです。

【ドロップイヤー】
ミニチュアダックスフンドやプードルなどのように大きな外耳翼が垂れ下がっている耳のことをいい、日本語では“垂れ耳”と呼ばれます。特に大きく垂れ下がった耳で有名なバセットハウンドはその耳で風をよけながら地面の臭いを嗅いで獲物を追うと言われています。一般にドロップイヤーのワンちゃんは耳の中の汚れが出にくく、蒸れやすいため、定期的な耳のお手入れが必要であるとされています。

【ローズイヤー】
耳の内側のひだを外側に向けるようにして倒れている耳のことをいいます。そのひだが重なっている部分がバラの花のように見えることからローズイヤーと呼ばれるようになりました。ブルドッグやウィペットなどが代表的な品種です。

【セミプリックイヤー】
半直立耳といい、耳の先だけが前方に垂れた耳のことをいいます。コリーやシェットランドシープドッグなどがその代表ですが、前述のローズイヤーも広い意味でのセミプリックイヤーと言われることがあります。

【ボタンイヤー】
セミプリックイヤーよりももう少し垂れた部分が大きく、立ち上がっている耳の根元を垂れた部分が蓋のように覆っている形のものを言います。ワイヤーフォックステリアやパグなどにみられますが、それぞれの品種によって理想的な垂れ方(垂れる大きさや角度)が存在するようです。

【バットイヤー】
左右の耳が離れていて、幅が広く先端が丸い耳のことで、この形がコウモリ(バット)が翼を広げているように見えることから、この名前がつきました。主にフレンチブルドッグに用いられる名称です。

【バタフライイヤー】
バタフライとはチョウチョのことです。蝶が羽を広げたように大きく左右に張り出した耳をもつパピヨンの耳に用いられる名称です。ちなみにパピヨンはフランス語でチョウチョのことです。

【チューリップイヤー】
子供が書いたチューリップの絵のように、左右の間隔の狭い頭の上のほうにピンと立った耳のことです。ブルテリアに代表され、大き目の尖った耳が正面を向いてとても目立っています。


さまざまな耳の名称について説明してきましたが、それぞれの品種のスタンダードとして、理想的な耳の形についてはもっと細かく規定されています。たとえばプリックイヤーでも、ある品種は垂直に立っていることが好ましく、ある品種はやや前方に向かって立っているほうがよい、といった具合です。しかし、これはあくまでも品種のスタンダードを追求した結果であって、もしご家庭で家族として可愛がる目的であれば、どのような形が良い悪いというものはありません。どんな耳の形でも自分の子が最高ですよね。

キーワード

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