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動物まめ知識

猫の目の不思議【動物まめ知識】

丸くなったり細くなったり、青かったり黄色かったり暗闇で光ったり。。猫の目って不思議ですね。人間の目とどんなところが違うのでしょうか?そしてどうして違うのでしょうか。


目の色の秘密とは? 
猫の目は虹彩が大きな割合を占めており、人間で言う「白目」(球結膜)は通常見られません。猫の目の色といった場合、虹彩の色を指します。猫の目の色は、色の濃淡などの違いがあるものの、おおむねカッパー(銅)、ヘーゼル(薄茶)、緑、青の4種類に分けられます。オッドアイと言って、左右で虹彩の色が異なることもあります。
これらの目の色の違いは、虹彩におけるメラニン色素の量で決まり、色素が多い順にカッパー、ヘーゼル、緑、青となります。色素の量の違いは、元々生息していた地域の日光の量で違いに由来するといわれます(日光量が多い地域では色素が多い)が、交雑の結果、現在では地域による違いはほとんどなくなっています。
また、生まれて間もない子猫の場合、虹彩に色素が沈着していない場合が多く、青目に見えることが多いです。これを「キトン・ブルー」といい、生後7週間くらいから虹彩に色素がつき始め、徐々に本来の目の色になっていきます。


瞳孔の大きさ 
猫の瞳孔は、人間と違い縦に細長くなっています。これは瞬時に瞳孔の大きさを変える事に有利と見られています。
また、野生状態で草むらのような縦長の視界で視覚を働かせるのに有利ともされています。猫の瞳孔は調整の範囲が広く、明るいところでは細長く、暗いところでは目一杯開いて光の入る量を多くしています。このため、暗いところでもよく見えるのです。
まだ時計がなかった時代、猫の目の瞳孔の広さは時間帯によって変わるため、忍者は概略の現在時刻を知るのに活用したともいわれています。時間が真昼に近づけば近づくほど瞳孔の広さは狭くなり、逆に真夜中に近づくほど広くなります。
また、感情によっても瞳孔の大きさが変化します。これはアドレナリンが関係していると言われています。驚いたり、興味を引かれるものを見つけたときに瞳孔が大きくなるのは、アドレナリンが放出されもっとよく見えるようにしているのです。


目の位置
猫は視野が広く、距離や高さも正確につかめます。
全体視野が、人間は210度くらいですが、猫は280度もあり、斜め後ろにいる獲物もしっかり見えているのです。
また、猫のような肉食動物は、顔の前面に目がついているので、両目の視野が重なる部分(両眼視野)が広く、距離感を正確につかむのに役立ちます。
ちなみに、馬のような草食動物は、面長で目が側面に付いている単眼視で、左右の目で別々の物が見え周囲の敵を見つけるに役立つ目になっています。サルなどの類人猿は、枝から枝へ移る必要があるために距離をはかる両眼視野が発達しています。


目が光るわけとは?
猫の目には、夜行性動物に多く備わっているタペタムと呼ばれる層が網膜の下にあり、この層が光を反射します。
そのため入射光と反射光の両方の光が網膜を通過することになり、わずかな光でも物を見る事ができます。暗闇の中で猫の目が光るのは、このタペタムが光を反射するためであり、光を増幅する原理は暗視鏡に活用されています。
色は、光の三原色のうち青と緑を認識できますが、赤は認識できないといわれています。また、紫外線を認識することもできるといわれています。
猫の目は夜でもよく見えるため、真っ暗闇で突然フラッシュ撮影をしたりすると、目を痛めるようです。また、夜に車に轢かれるのは、車のライトを見てしまってショックで動きが止まるせいとも言われています。


おわりに
猫の目に限らず、動物を見ていると不思議に思える事が多くありませんか?
常に「なぜなんだろう」と思って動物を観察していると、普段はなんとも思わない事でもあらためて疑問に思えてくる事が出てきます。その疑問が出てくるたびに、調べてみるのも知識が増えて面白いかもしれませんね。

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