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動物まめ知識

もっと知りたい猫のこと 〜うちのニャンコにストレスあるの?〜【動物まめ知識】

猫って寝てばっかでいいなー、なんて言っていませんか?
猫だってストレスがあるんです。といっても爪とぎやかけっこ、よじ登りなど自然な行動を全部ストレスだと思わないでね。
猫ってとっても前向きな動物なんです。猫の気持ちになって考える、上手なストレス解消法は?



★室内の猫ちゃんってストレス溜まるの?★
ずっと外で暮らしていたノラ猫が、いつでもご飯を与えてもらえる、外敵のいない家の中で暮らすことだけが、本当にストレスのない状況だといえる人は少ないと思います。家に閉じこめられた数週間は、外をじっと眺めたり、ドアの近くでニャーニャー鳴くことがあるかもしれません。

しかし、猫ちゃんは人間が思うよりもずっと柔軟で前向きな思考回路の持ち主だと言われています。すぐに状況を飲み込む猫ちゃんもいるかもしれませんが、時間がかかっても必ずその環境を受け入れてくれます。
つまり、自由を奪われたという気持ちになるのではなく、外出を諦め室内を受け入れるのです。


★出来るかぎり室内で飼って欲しいと言われたけれど★
初めから完全室内飼育をしていれば、その子にとってはそれが普通であり、家の中だけがその子の世界になります。ですので、室内にいることが直接ストレスと感じる原因にはならないでしょう。

動物病院で「出来る限り室内で飼いましょう」と言われた方もいるかもしれません。それは、外敵の多い室外では、ノミ・マダニ、猫同士のケンカによる外傷および咬傷に伴うウイルス感染など、室内とは違って予測のつかない病気になってしまいます。猫を飼う責任として、去勢や避妊も大切なことの一つです。


★ストレス感じてるかもって、思うことがある?★
窓から外を眺めていたり、廊下を全力疾走したり、網戸や壁を天井までよじ登る状況になったことはありますか? それを見て、「これはストレス解消をしているのかしら?」と不安になってしまうかもしれませんが、必ずしもそう思うことはありません。

猫ちゃんはただ、眺めたいから眺めて、走りたいから走って、よじ登りたいからよじ登っているのです。
「こうでもしないと、外にだしてくれない」なんていう悲観的な考え方を猫ちゃんはしないと考えられています。


★快適な室内って、どういうの?★
しかしながら、ストレスを感じないことがわかっていても、狭いゲージの中でじっとしていることは健康的とは言えないでしょう。また、決して広くない限られた空間の中で、できるだけ楽しく満足できる生活をさせてあげたいのは確かです。

そのために、家具や道具などの置き方を調整して、ジャングルジムを作ってあげましょう。猫ちゃんは3次元での行動を好みます。つまり、昇ったり降りたりが大好きなのです。

キャットタワーを設置してあげたり、トイレや寝床を高い所に作ってあげたりするだけでも、きっと室内が楽しくなるでしょう。


★爪とぎはストレス解消?★
爪とぎは、猫ちゃんにとってはとても自然で大切な行為です。

爪をとぐことによって爪痕を残すだけでなく、肉球の臭い腺から分泌される個特有の臭いをつけることによって自分のテリトリーを主張しています。それは、自分の爪痕や臭いの残る範囲を作ることで安心できるスペースを確保することだといえます。

また、前足の爪は、猫ちゃんが身を守るための大切な武器でもあります。猫の爪は、古くなると剥がれ落ちていきますが、爪とぎによって、その古い爪を剥がし、爪をシャープに保つことができるのです。 ですので、爪とぎをすることがストレスがたまっていると一概にいうことはできないでしょう。


★顔なでなでや毛づくろい★
当然、猫ちゃんを飼っている方なら猫ちゃんが毛づくろいしている愛らしい姿をよく目にすることでしょう。いわゆるグルーミングをしている姿にはいくつかの役割があります。

まず一つ目は、被毛に付着した汚れを落としザラザラした舌で余分な毛をブラッシングする役割。その次に、リラックス効果。そして、その他にも体温調節や唾液を皮膚に塗り感染予防の効果があると言われています。


★グルーミングと猫ちゃんの関係とは?★
猫ちゃんは、食後や寝起きあるいはリラックスした時によくグルーミングをします。おそらくその行為自体、猫自身に満足感を与えているのでしょう。

また反対に不安な時やイライラしている時にも必死にグルーミングをします。特に、パトロール中にズッコケたり狙った獲物に逃走された場合など、感情のコントロールがうまくいかない時にも猫は必死にグルーミングすると言われています。猫ちゃんの立場からすると、「気持ちを紛らわす」ための行動であるといえるでしょう。

2つの行動の選択を迫られ決断しきれない状況において、動物が全く関係のない行動を選択することを動物行動学的に「転位行動」と呼びます。犬でも同様に緊張や不満があるとあくびをしたり体を掻いたり目を反らしたりする行動をします。ですので、猫は「転位行動」としてグルーミングをしているとも考えられます。


★ストレス解消はやっぱりマタタビ?★
猫ちゃんはマタタビが大好きですよね。なぜ猫ちゃんはマタタビが好物なのでしょう? 

マタタビ(学名:Actinidia polygama)とは、山地に自生する蔓性落葉低木(ツルで他の木に巻きつく植物)です。昔から人も漢方薬として利用してきたことで有名です。利尿作用や血行促進、強壮作用があると言われており、痛風や神経痛リウマチにも効果があるようです。また、マタタビの花は山菜としておひたしや炒め物に、又茎や葉は乾燥させ入浴剤としても利用されてきました。

猫ちゃんにマタタビを与えると興奮作用(マタタビ反応)を示し、独特の反応(マタタビ踊り)を示します。猫ちゃんによってその反応はさまざまですが、一種の陶酔状態をおこしいずれも興奮します。

また、マタタビは猫ちゃんにとっての万病の薬としても知られており、元気が無く食欲も無いときなどマタタビを与えると元気になるといわれています。

ですので、イライラしていていたり、言う事を聞かない時、また、元気がない時や食欲がない時など上手に利用してみるといいでしょう。

ただし、あまり多量に与えると呼吸麻痺を起こして死亡することもあるといわれているので、使う際は使用上の注意を確認することが大切です。


★マタタビって、どの猫ちゃんでも効くの?★
個体差はありますが、雌よりも雄の方が反応しやすいといわれています。しかし不思議なことに子猫や子ライオンなどは興味を示さないことが分かっています。

去勢手術を受けた猫ちゃんの一部もあまり興味を示さないので、ある程度成熟した猫ちゃんに対しての媚薬効果だと言えます。マタタビの効果には個体差があるので、まったく反応を示さない猫ちゃんもいることは覚えておきましょう。


★さいごに★
猫ちゃんがゴロゴロと飼い主さんにすり寄って、放っておくとゴロンと気ままに横になる姿をみて癒されていることと思います。

さいごに、そんな猫ちゃんのために飼い主さんができる、猫ちゃんに提供できる「癒し」を簡単に4つお届けします。

1.プライベートな空間を作ってあげる
猫ちゃんも生活しています。いつも監視されるのでなく、猫ちゃん専用空間を作ってあげましょう。

2.自由に運動できる環境をつくる
適度な運動も大切です。

3.爪とぎできるグッズを用意する
どこでも爪とぎをして飼い主さんに怒られないようにするためにも、猫ちゃんのために爪とぎグッズを用意しましょう。

4.猫のおもちゃで遊んであげましょう
飼い主さんとのスキンシップで、猫ちゃんも安心します。

キーワード

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