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動物まめ知識

母犬の妊娠中のケア【動物まめ知識 】

愛犬が妊娠した場合日頃の生活はどんなことに気をつけたらいいの?
動物病院で検診を受けられるのはいつから?
食べ物はどうしたら?
妊娠中の注意点をアドバイスします。



★交配から1ヶ月目までのケア★

交配から着床までの2週間は非常に不安定で流産の可能性があります。犬の場合は2週間を過ぎれば安定期に入ります。
安産には体力が必要ですから、通常のお散歩であれば今まで通りで構いませんが、きつい高低差の昇り降りや激しい運動(フリスビー、ボール投げのような)は妊娠中には控えましょう。特に安定期に入るまでのこの2週間は注意が必要です。お散歩もいつもより少なめにしましょう。


★1ヶ月から45日までのケア★

妊娠1ヶ月目くらいまでは、ほとんど外見から妊娠の兆候は見られません。
しかし交配後1ヶ月を経過すれば超音波検査で、妊娠しているかどうかを確認する事ができます。超音波検査は胎児のおおよその成長を知ることができます。順調であれば元気な赤ちゃんの心臓が動いているのを見ることができます。1ヶ月目で胎児は5cmくらいの大きさです。
 
交配後1ヶ月を過ぎるとようやく目立たなかったお腹が少しづつふっくらしてきます。乳首が少し大きくピンクに目立ってきます。


★食事の変更を考えよう!★

妊娠中は、母犬から胎児に胎盤を通じて栄養が与えられます。母犬が摂取した栄養分の一部が胎児の体を作るのに使われるのです。

胎児が5cmくらいになると胎児に取られる栄養がとても多くなってきます。この時期になるとフードの栄養分を増やしていく必要があります。増やすのは体を作るのに必要なたんぱく質、カルシウム、ビタミン類などですがバランスよく増加させる為に授乳期用のフード、もしくは子犬用のフードを使います。

フードは急に変更するとお腹を壊す事がありますから、35日目くらいから10日くらいかけて徐々にいつもの食餌に子犬用のフードを加えていくようにします。母犬は通常の1.5倍から2倍のカロリーを必要とします。

ただし、妊娠している子犬の数が少ない場合や日頃から太りぎみの子は、過保護にして太らせすぎてしまう可能性もありますから、動物病院の先生と相談しながら増やしていきましょう。

お腹が膨らんでいるので太りすぎや痩せすぎが判断しにくいですね。背中の骨がうっすら触れるくらい、かつ、あばらが浮いて見えない程度を目安にしてください。


★45日〜55日のケア★

そろそろ子犬の骨にカルシウムが沈着し、しっかりしてきます。この頃になればレントゲン検査を受ける事ができます。
超音波検査は、一度にお腹全体を見ることが出来ないため、胎児の数を数えるのがベテランの先生でもちょっと難しいかもしれません。その点レントゲン検査は、一度にお腹の写真を撮るので全体的に観察して頭数を確認するのに向いています。
 
レントゲン検査を受けて頭数の確認をしておけば、出産中に何頭お腹に残っているのかがわかります。母犬がお産の途中で休んでしまった時、お産が終わったのかな? それとも休んでいるのかな? と困らないですね。

この時期になると母犬のお腹はいよいよ膨らんできます。階段などでお腹に衝撃が加わらないように注意してあげてください。母犬が身重な感じになり、お腹の中で胎児が動くのも時々分かるようになってきます。


★55日〜出産までのケア★

出産直前にレントゲン検査を受け、胎児の大きさを調べておきましょう。あまりに大きな胎児は、帝王切開が必要になるかも知れないからです。
お乳は出産2、3日前から少し出るようになりますが、初産では出産直後くらいからようやく出始めるケースもあるようです。


★準備を整えよう!★

子犬が生まれると、母犬は子犬にかかりっきりとなってしまいます。母犬のお手入れをしておきましょう。長毛の犬種では、出産予定日10日くらい前にはトリミングに行き、カットを済ませておきましょう。できれば短か目に、さっぱりしてしまったほうが子犬の世話をしやすいかもしれません。

特にお産では陰部周りは胎盤や血液、羊水などで汚れます。なるべくさっぱりと清潔にしておきましょう。子犬が吸うおっぱいの部分はバリカンで短くしておいてもらいましょう。

また、産箱は心地よくなじんでいますか? 母犬が進んで産箱に入り、一日のうち何時間かのんびり過ごすくらい気に入ってくれているでしょうか? 母犬は一番精神的に落ち着くところでお産を始めます。ですから産箱によくなじんでもらわないとソファやベットなど、お気に入りの場所で出産してしまうこともあります。

生まれたての子犬は自分で体温調節ができません。産箱にはタオルを何枚も敷くなどして床が冷えないように整えましょう。冬であればペットヒーターなどを用意しておいたほうが良いでしょう。

置き場所は家人に近く、でも一人で静かに過ごせるような場所で薄暗くしてあげたほうが良いですね。必要なときは母犬や子犬の様子を見てあげやすいように屋根が外れる大きなケージを用いるか、ダンボールなどで作ってあげても良いでしょう。

産箱に慣らすにはまず心地よく整え、お産に適した所に置いてあげること。次に産箱の中でご飯をあげたり可愛がったり、産箱に入ったら誉めるなどして慣らしていきましょう。


★おわりに★

母犬にとって出産のとき何より心強いのは信頼できる飼い主さんがそばにいて励ましてくれる事です。母犬の精神状態が良くないとホルモン分泌が不安定になり、正常なお産が進まず難産に陥りやすいとも言われます。

飼い主さんがきちんと落ち着いて対処できるように頑張りましょう! また、いざというときは動物病院に連れて行ってあげられるように用意しておきましょう。

キーワード

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