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うちの子が入院したら [その他]

病気や事故はある日突然、思いもかけずやってきます。あなたのペットにも急に入院が必要になる時がやってくるかもしれません。入院中はどのような事をしているのでしょうか? 入院する時には何か必要なものがあるのでしょうか?
今回はそういった動物病院の入院に関する疑問にお答えしていきます。



★入院が必要な場合★

ペットの気持ちを考えると病気の時ほどなるべくペットと飼い主は離れ離れにしたくないのですが、次のようなやむをえない場合、入院が必要となります。

【特別な医療器具で持続的に治療や検査をしなければいけないとき】
たとえば、点滴で少しずつ薬を入れ続けなくてはならないときや、酸素室で高濃度の酸素を吸わせなくてはならないときなどには入院が必要となります。
また、バリウムを飲ませて消化管を造影撮影するような場合にも、数十分から数時間おきに何度も検査(X線撮影)が必要となるため、その間は入院が必要となります。

【ペットをなるべく動かしたくない時】
骨折や捻挫をしていて、ペットが動いてしまうと症状が悪化してしまう場合には入院させてなるべく安静にしていてもらうことがあります。また、車に乗せて移動するたびに興奮してしまう子は心不全などが悪化してしまう事があるため、通院するよりも入院させてしまった方が状態が安定する場合があります。

【家にいないほうがよい場合】
たとえば何頭もペットを飼っているご家庭で1頭が伝染病になってしまった場合、他の子にうつらないようにその子だけ入院させる事があります。
また、家ではおうちのひとにわがままを言って投薬や治療が出来ないような子もしばらくの間入院させて治療を行った方が確実な場合もあります。

【急な容態の変化に対応するため】
たとえば、あらかじめ難産が想定されるような子が出産間近の場合、入院させていざという時に対処できるように準備をしておきます。
また、今まで使ったことのない治療薬を使ってみたとき、その反応をしばらく観察するために入院を行うこともあります。


★入院する時に必要なもの★

獣医さんが入院を必要と判断すると、通常はそのままお預かりとなります。入院舎は常に一定の温度に保たれているため、服などは特に必要ありませんし、敷布なども逆に入院舎を掃除することができなくなるため、一緒に預けることはありません。
病院内では病態に合わせた処方食を食べさせるため、普段食べているフードを持ってくる必要もありません。ただし、消化管に問題がなく、長期入院の子でどうしても病院食を食べてくれないような子が稀にいます。飼い主以外の人とあまり接したことのないネコちゃんでその傾向が多くありますが、そのような場合には普段食べなれているフードを持ってきてもらうことがあります。


★入院中は?★

動物病院の入院用ケージは通常、消毒・掃除のしやすいステンレスでできたケージです。入院中はじっとしていてもらう目的があるため、動物に合わせていくつかサイズがあり、大きく動き回れないようなスペースのケージが選ばれます。温度や湿度は一定に保たれるようになっており、点滴などの治療器具がケージごしに使えるようになっています。また、中でトイレをしてしまっても大丈夫なように、ケージの床にはすのこやペットシーツが敷いてあります。
入院舎は通常スタッフが常に見回れる場所に位置しており、急変にもすぐに対応できるようになっています。


★入院中の面会★

入院中、動物病院に容態をこまめに確認するのはとても大切な事です。もちろん何かあれば動物病院の方からも連絡があるはずですが、どういった治療をしているか、どのような変化がみられたのかは飼い主さんも常に把握しておきましょう。
ただし、入院中のペットに面会ができるかどうかは、そのペットの性格によります。もし、いままで一度も飼い主さんと離ればなれになったことのない子であれば、入院はとても大きなストレスになるはずです。そこに、飼い主さんが顔を見せれば、あ! おうちのひとが迎えにきた。おうちに帰ることができるんだ! と思ってしまうかもしれません。そして、そう思わせておいて、じゃあ、まだがんばってね。ばいばい! と帰ってしまったらペットのストレスは倍増してしまうかもしれません。また、そこまで悲観的な子でなくても、飼い主さんが面会に来れば嬉しくて興奮してしまい、折角今まで安静にしてきた事が全部水の泡になってしまうこともあります。
入院中の面会は病院の先生とよく話し合って、場合によっては陰からそっと様子を見るだけにして帰るようにしましょう。


入院して不安な気持ちはペットもあなたも同じです。特にペットはなぜおうちに帰ることができないのか、注射や投薬など嫌なことを毎日させられるのかを理解する事ができません。ペットが入院してしまった時にはあの子も頑張っているのだと思って、少しの間飼い主さんも辛抱してペットの健康回復を願いましょう。

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