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Column

10月のColumn ★シニア犬のためのフード★

いつからシニアフードに変えればいいのかな?急に変えちゃって大丈夫?成犬の食事と何が違うの?高齢犬の体質を考えながら、シニアフードを研究してみよう!


▲▽いつからシニアフードに変えますか?▲▽

老化にはそれぞれ差があり一概には言えませんが、目安として犬種のサイズで変わってきます。
一般的に大型犬は小型犬よりも早く歳をとります。大型犬では5〜6歳くらい、小型犬では7〜8歳くらいから徐々に老化が始まります。この頃がシニアフードへの切り替え時期でしょう。


▲▽シニアフードへの上手な切り替え方を教えてください▲▽

今まで食べていたフードからシニアフードに切り替える時は、一気に替えるのではなく少しずつ替えて行きましょう。一気に替えてしまうと胃腸に負担がかかり消化不良を起こす場合もあります。
食べ慣れたものにシニアフードを少しずつ混ぜて、徐々に慣らしながら切り替えてあげましょう。


▲▽若い犬と高齢犬の食事の違いはなんですか?▲▽

歳をとると筋肉量が減少し、体脂肪が増加します。さらに、新陳代謝活性や運動量も減少し、肥満になりやすくなります。なので、食事によるエネルギーの摂取を減らしてあげましょう。
また、内臓の機能が低下するので、栄養素を体内で処理しきれる適度の量に減らしたり、良質な栄養素を取り入れたりといろいろな工夫も必要です。食事の回数も1日分を2〜3回くらいに分けてあげて消化器への負担を軽減してあげましょう。


▲▽どこが衰えてくるのでしょうか?▲▽

ほぼ体のすべてです。
老化は病気ではありませんが、老化に伴い消化吸収能力、代謝機能、免疫機能が低下します。嗅覚、視覚、味覚も衰えてきます。


▲▽高齢犬でも食欲はありますか?▲▽

食欲そのものはあまり衰えません。逆に増す場合もあります。しかし、ワンちゃんの性格・体の大きさにより差もあるので一概には言えません。超高齢(ス−パーシニア)になると食欲不振になることもあります。

▲▽高齢犬への気をつけたい食事の栄養素はなんですか?▲▽

<エネルギー>
若い時期に比べて基礎代謝が低下し、エネルギー必要量も20%低下すると言われています。カロリー濃度の低い食事にしてあげましょう。


<たんぱく質>
老化によりたんぱく質の分解合成がうまくできなくなってきます。たんぱく質の量を減らすよりも、消化しやすくワンちゃんに必要なアミノ酸がしっかり含まれた良質のたんぱく質を与えてあげるといいですね。


<脂肪>
エネルギー必要量が低下しているので脂肪分は控えめにしますが、必須脂肪酸はしっかり摂取させてあげましょう。


<炭水化物・繊維質>
食事のカロリー量を減らすには、脂肪を控え炭水化物を増やすことが必要です。適度に食物繊維を増やすと、胃腸の働きを調える効果があります。

<ビタミン>
脂肪を控えると脂溶性ビタミンの吸収量も減ってしまいます。ビタミンEには老化の元となる活性酸素の働き抑制する効果があります。たんぱく質や脂肪分の代謝を助けるビタミンB群も欠かせません。

<ミネラル>
ナトリウムやリン、カルシウムやマグネシウムはバランスよくとることが大切です。ナトリウム、リンはとり過ぎると心臓や腎臓に負担をかけるので控えめにしてあげましょう。


▲▽高齢犬によく見られる病気で、気を付けてあげたい食事はありますか?▲▽

代表的な病気は、「心臓病」「腎臓病」「関節疾患」などです。
塩分の多い食事は心臓の負担になり、塩分・たんぱく質の多い食事は腎臓の負担になります。関節のために良いといわれているグルコサミンなどの成分を含んだサプリメントを与えてあげるのも良いでしょう。


▲▽家族は、食事のときに何に気を使えばいいですか▲▽

高齢犬は飲水量が減ってくる場合あります。飲水量の不足は、脱水、尿毒症の原因にもなりますので、ドライフードはぬるま湯などでふやかしてあげましょう。
消化吸収能力が衰えていたりするため、食事の回数を1日分2〜3回くらいに分けることもおすすめします。そして、食べる姿勢も足腰に負担がかかっているようであれば、食器の位置を少し高くしてあげるのも良いでしょう。


病気の進行を遅らせたり、体への負担になる原因を取り除いてあげることでワンちゃんの寿命はのびます。犬も人と同じで老化により、体のさまざまなところに影響が出てきます。
栄養管理は老化の影響を極力少なくする重要なもののひとつです。愛犬が高齢に近づいてきたら食事管理に気をつけてあげましょう。