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ペットの服を考える 【飼い方】

ほんの少し前まではペットに服を着せる方は少数でしたし、ペットの服といってもせいぜいTシャツ程度でした。しかし今やペットショップや通販の場でペットの服はたくさん売られています。それにドッグカフェなどに行くと多くのワンちゃんが趣向を凝らした服を着ています。ジャケットやスカート、飼い主さんとペアルックといったさまざまなデザインのもの、オーガニックコットンやUVカットの生地を素材として用いているものなどもあり、飼い主さんも単なる自分の趣味としてペットに服を着せているわけでもなさそうです。
今回はペットに服を着せることの意味について皆さんと一緒に考えていきましょう。
どうしてペットに服を着せるのでしょうか? 服にはどういった効果があるのでしょうか?



★服の効果 その1 ペットをより可愛くする★

ペットに可愛い格好をさせることはややもすると飼い主のエゴと思われがちです。確かに嫌がるペットに無理矢理服を着せたらそうかもしれません。しかし、特にワンちゃんの中には常に人に構ってもらいたいと思っている子がいます。そんな子がもし、可愛い格好をして「きれいね、かわいいわね」と注目されて褒められれば、自分が皆に愛されている事を実感して嬉しく思うでしょう。外に出て多くの人と接する機会ができることによって、社交的なペットとして成長することもできるでしょう。


★服の効果 その2 抜け毛飛散防止・マーキング防止  マナーとして★

最近は多くの公共施設でペットを同伴することが可能となりました。そのかわり、飼い主はこういった場所ではペットの毛やにおいなどに配慮をする事がマナーとして求められ、そのために服が必要となることがあります。
ドッグカフェやペットも一緒に泊まれるホテルなどでは、一般的なマナーとして、ペットにTシャツを着せて抜け毛が飛散するのを防止するという行為が浸透してきました。ペットの毛はほんの少しでも、他人を不快にさせるものだからです。
また、以前より外出先でマーキング(おしっこで自分の匂いをつけること)をしてしまうワンちゃんのためにマナーバンドと呼ばれる、おしっこを周囲にさせないための小さなオムツがありましたが、それをあからさまにマナーバンドと見せないためにスカートやズボンといった服を着せることも最近はマナーとして行われています。

★服の効果 その3 防寒・防熱★
ワンちゃんはみんな寒さに強いと思っている方もいらっしゃいますが、最近はさまざまな品種のワンちゃんが飼われるようになり、種類によってはとても寒がりの子もいます。暑い地方出身の犬種や抱き犬として作られた小型犬などにその傾向があるようですが、特にシングルコートといって冬になっても綿毛がなく薄い毛しかない子は体を自分の毛で保温する事が出来ません。ですから、このような子を真冬に外に連れて行くようなときには防寒着が必要となります。
また、ほとんどのワンちゃんは暑さに苦手です。体に汗をかくことができないため、全身の体温が上がってしまうからです。ですから飼い主さんは夏でもワンちゃんをあまり暑い場所に連れて行ってはいけませんが、もし、どうしても真夏に出かけなければいけなくなったとき、熱射病をいくらかでも防ぐために、冷水で濡らしたTシャツや、涼しくなる素材の服などを着せることがあります。


★服の効果 その4 汚れ防止★
もし、お散歩で外に行かないとトイレをしないワンちゃんであれば、1日数回、外がどんな天気でも出かけなければなりません。大雨の日でも出かけなければいけないワンちゃんにはレインコートが必要になります。
また、ワンちゃん同士が激しくじゃれあうドッグランでは、Tシャツを着せて全身の汚れを防ぐ事があります。
あと、洋服とは少し異なりますが、アフガンハウンド、コッカースパニエルなど耳が長く垂れ下がり、その飾り毛が特徴の子の場合、ご飯を食べたり水を飲んだりする度に耳の毛が汚れないように「スヌード」と呼ばれるヘッドバンドを常に装着しています。


★服の効果 その5 病気治療のため★
手術をした子が病院から帰ってきたときに、傷口を覆うように腹巻やサロペットのような服を着ていることがあります。これは、ペットが自分で縫い合わせた糸を取ってしまったり、手術の傷を舌で舐めたりしないようにするためです。また、退院してお散歩に行っても傷口が泥で汚れないようにする目的もあります。
さらに、アレルギー性皮膚炎などで体を痒がるペットに、皮膚を舐めたり爪で掻き壊したりするのを防止する目的で体全体を覆うTシャツを着せることもあります。


このように、ペットに服を着せるのはいろいろな理由があります。飼い主さんは服を着せる目的をよく考えて、それにあった着せ方をしましょう。デザイン重視で動きにくかったり、健康を害する服を嫌がるペットに着せることは飼い主のエゴであり、許される事ではありません。服を着せるときには必ずサイズと素材を確認し、こすれている場所や食い込んでいる場所がないように全体をチェックしましょう。ただのファッションであれば一時のみ着せるようにし、人に見せたり写真を撮って目的を達したあとにはよく褒めてあげましょう。

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