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はぐれ獣医の皮膚病研究所

犬の非炎症性脱毛;何が新しくて、何が古い

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犬における非炎症性脱毛は比較的一般的で、またとてもいらだたしい病態だと思う。自虐性と感染の原因と区別しなければならない。この文献が非炎症性脱毛を引き起こすいくつかの状況の詳細説明を手助けし、適切な診断とそして妥当な治療プロトコールに役立つことを望む。

我々は討議から甲状腺機能低下症と副腎皮質機能亢進症を除外する。なぜならこれら2つの内分泌症はかなり明白で、診断が難しくないからである。しかしクッシング病はかなり一般的な脱毛の原因(もしくは後で詳しく説明する毛刈り後脱毛)であるが、脱毛に関連した犬の甲状腺機能低下症はあまり一般的に見られないと述べておく。


≪虚血性皮膚症≫

これはいくつかのサブタイプを含む、かなりよく認識された皮膚病である。典型的で独創的に述べられる型は皮膚糸状菌症(DM)である。この疾患は遺伝学に基づき、免疫学的に仲介され、シェットランドシープドックとコリー種にほとんど独占的に見られる。伝播様式は様々な常染色体優勢で発現する。それは同腹子複数例において若齢で起こる。もしくは成犬発現タイプとして後に見られる。落屑、小疱(稀に見られる)、顔面、眼の周囲、耳介縁、骨の隆起、圧点部位、尾の先端のびらんそして潰瘍など、局所から全身脱毛が病変の一般的な部位である。多くの病変は深く、局所的な瘢痕は珍しくない。活動性疾患の部位における目に見える瘢痕も一般的である。筋肉関与は通常とても軽度で非臨床的である。しかし、特に仔犬では重症となる可能性があり、筋肉の萎縮、虚弱、巨大食道さえ伴うことがある。診断は皮膚病理学、筋電図と筋生検の結果に基づいてなされる。
治療はペントキシフィリン、ビタミンE、プレドニゾン、アザチオプリンもしくはシクロスポリンを含む。原因は不明であるが、ある研究者はワクチン接種が皮膚病変の発現に影響を与えていると考えている。

局所性狂犬病ワクチン誘発虚血性皮膚症は、ある小型犬種(テリア、ビションそしてプードル)で見られる。あまり一般的ではないが、私の診察ではいくつかの規則に従って発生する。ある程度色素過剰や落屑を伴う脱毛斑が、狂犬病ワクチン接種の1〜6ヵ月後にワクチン注射の部位にみられる。
病変は瘢痕を残すもしくは残さないで消散するかもしれない、進行そして拡大するかもしれない、もしくは偽皮膚筋炎のように体全体に多病巣エリア(第3のサブタイプ)を包含して進行するかもしれない。診断は皮膚糸状菌症と下され、治療は皮膚糸状菌症として類似の薬物治療が含まれるかもしれない。もしくは(とても難しいかもしれないが)外科的除去がなされるかもしれず、 ワクチンの中止も包含することが出来る。


≪パターン脱毛≫

これは自然界で完全に美容を考慮した、かなり一般的な皮膚コンディションである。ウィペット、クレイハウンド、ダックスフンド、ボストンテリア、チャウチャウそして他の小型犬種で最もよく見られる。主に耳介前縁領域、頭部、頚腹部、胸部そして大腿尾部において早くも6ヶ月齢で被毛が薄くなり始める。特に老齢のダックスフンドですべての病変が融合するまで他の位置に広がり、見た目顕著に進行しうる。脱毛部位は色素過剰になるところもあり得る。診断は臨床症状そして/もしくは皮膚組織病理学の結果に基づく。推奨されている治療法はない。しかしメラトニンが多くの症例においていくらか効果を示している。


Canine non-inflammatory alopecia: What’s new and what’s old
Jul 1, 2004
By: Dr.Carlo Vitale


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