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しつけ・行動・マナー

ワンコの歩き方・走り方 【しつけ・行動・マナー】

ワンコは普段、どうやって歩いているのでしょう?
決まってるよ、四本足で歩いているんでしょう? そうですね。でも、その4本の足をどのように動かしているか、ちゃんと見たことはありますか? ゆっくり歩く時と早く走る時には足の動かし方が違うということをご存知でしょうか?



★実は何種類もある、ワンコの歩き方★

年をとったワンコがゆっくりと歩く時、4本の足は1本ずつ動かしていますね。また、ドッグショーに出場しているワンコは前足をぴーんと伸ばして大またで歩いていますよね。そうかとおもえば、ドッグランに遊びに来たワンコは、空を飛ぶように全身を空中に浮かして走っていますよね。実はこれらの歩き方にはちゃんと名前があって、それぞれの場合に4本の足の踏み出す順番も決まっているのです。


【ゆっくりとした歩き・並歩(なみあし・ウォーク)】
動かす順番は、左後足→左前足→右後足→右前足 です。
犬の種類によっては後足と前足がほぼ同時に出る場合もあるようですが、必ず2本以上の足が地面についているため、1本の足にかかる負担も少なく、さほど疲れません。体の重心移動がすくなく、あまり胴体を揺らさずに歩く事が出来ます。スピードは出ませんが、普段歩く時にはだいたいこの歩き方ですね。

【すたすたとした歩き・速歩(はやあし・トロット)】
動かし方は、左後足と右前足→右後足と左前足 というように、斜め向かいの足同士2本がペアとなって、一緒に動いていきます。よく、ドッグショーでぐるぐる歩いて見せているのが、この歩き方です。並歩よりも歩幅が広くなるため、やや早く歩く事ができ、比較的長い時間を続ける事もできます。お散歩中、ずっと速歩というワンコもいるかもしれませんね。

オールド・イングリッシュ・シープドッグなど、いくつかの品種(大型犬が多い)ではときおり通常の速歩ではなく、左後足と左前足→右後足と右前足 というように片側の前後の足同士がペアとなるような、速歩をすることがあり、この場合は側対歩(そくたいほ・アンブル)と呼ばれます。通常の速歩よりもやや体が左右に揺れるような歩き方になり、犬種によってはショーで失格となったりすることがあります。

【元気に走る・駈歩(かけあし・キャンター)】
動かし方は右前足→左前足→左後足→左前足 です。1本ずつ足を地面につけて蹴るようにして走り、必ずどれかの足は地面についています。速歩では追いつかないときなどに使い、体をリズミカルに上下させて走ります。

【最も速く走る・襲歩(しゅうほ・ギャロップ)】
動かし方は駈歩と同じで、右前足→左前足→左後足→左前足 です。駈歩と異なるのは、一瞬ですが4本足全部が空中に浮かんでいる状態があることです。全身をばねのように使い、体を思いっきり伸び縮みさせて走るため、スピードはとても速くなります。世界で一番速い犬といわれるグレイハウンドはこの走り方で時速60キロ以上も出るそうです。しかし、その反面、体力をとても消耗するため持続する事はできません。


★ドッグショーでの歩様審査★

ドッグショーに出場するワンコにとって、歩き方はとても大切です。どれだけ胸を張って歩けるか、前から見たときに一直線上をまっすぐに歩いているか、などいろいろなことが審査基準になるからです。
歩様審査には3種類の走り方があり、アップ・ダウンという直線を行って帰ってくるもの、トライアングルという直角三角形をぐるっと回ってくるもの、ラウンドという四角をぐるぐる回るものがあります。


★歩き方を注意してみよう★

歩き方に注意をしなければいけないのは、ショーに出る子だけでなく、普通のワンコでも普段の健康管理としてとても大切な事です。たとえば、今までより歩幅が狭くなってちょこちょこした歩き方になってしまった場合は、肩や腰の関節に異常があるのかもしれません。妙に腰をくねくねと振って歩いていると思ったら股関節の病気になっていることもあります。ワンコは4本足で歩くので、ごく軽い歩き方の異常は意外と見逃されがちです。獣医師でも、歩き方を前から横からじっくりと観察して初めて足の病気に気が付くことがあります。


おうちのワンコも、特に年をとってきている子は、お散歩の時に是非

・4本足を均等に使っているか
・歩き方がリズミカルかどうか


をチェックしてあげてくださいね。


ワンコの歩き方・走り方についてお分かりいただけたでしょうか?
愛犬の歩き方・走り方の仕組みをよく理解して、飼い主さんが日頃からチェックをしてあげることで、足に異常がある場合、すぐに見つけてあげることができますね。
愛犬の健康をしっかりと維持してあげましょう。