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はぐれ獣医の皮膚病研究所

犬のBlack hair follicular dysplasia: 透過型電子顕微鏡検査を使用した超構造的研究

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Black hair follicular dysplasia (BHFD)は、2色あるいは3色の被毛がある犬が幼齢時に黒い領域だけ毛を喪失する稀な疾患である。 毛幹と毛庖の中の大きいメラニン顆粒沈着はこの疾患の顕著な特徴だが、病因は不確実なままである。 走査型電子顕微鏡検査を使った研究で、色素転移の異常が病因に役割を果たすかもしれないことが示された。ここに、私たちは透過型電子顕微鏡検査で病変を調べた犬のBHFDを紹介する。

白黒被毛を持つ3歳の雑種犬(雄)は黒色被毛領域での2年間の脱毛の経歴があった。身体検査で脱毛症以外の異常は全く認められなかった。皮膚掻爬検査、真菌培養、完全血球計算、生化学分析、そして内分泌検査に顕著な変化は認められなかった。 組織病理学的に、白色被毛領域に異常は全く観測されなかったが、黒色被毛領域には毛幹と毛包に多数の大きいメラニン顆粒が見られた。 これらの所見に基づいて、BHFDと診断した。

透過型電子顕微鏡検査で休止期毛包の下部で非定型的 (形とサイズ) なメラノソームから成る多数のメラニン色素塊が明らかにされた。 いくつかのメラニン塊が細胞膜様構造によって囲まれて、そこでは、変性した核が認められた。メラニン色素塊がメラニン遮断から発すると推測された。 さらなる調査がBHFDの病因のより良い理解に必要である。


Black hair follicular dysplasia in a dog: an ultrastructural study using transmission electron microscopy
A. Shimizu, A. Ishiko, N. Murayama and M. Nagata
Veterinary Dermatology
Volume 15 Issue s1 Page 53 - August 2004



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