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動物まめ知識

オスとメスについて考える 【動物まめ知識】

どうしても違うオスとメス。性格やなりやすい病気などよく考えてみるとやっぱり違うみたいです!!


★オスは攻撃的。メスは…?★

犬はどちらかといえば男性的で忠実なイメージがあります。童謡の「犬のおまわりさん」は犬の性格をうまく描出しているといえます。逆に猫はどちらかというと女性的でその「マイペース」な性格が猫ファンを魅了している要因と考えられます。なぜ「ドロボウ猫」という比喩があるのかはわかりません。

人と比べると犬や猫ではオスとメスにおける身体的な差は多くはありません。一般論としては犬種が同じ場合、どちらかというと体格はオスのほうが大きい傾向があり、性格はオスは活発で縄張り争いによる攻撃性は一般的ですが、これはメスが攻撃的ではなくいつも穏やかであるという訳ではありません。どちらかというとメスの方が気が強い傾向があり、これは人にも当てはまるかもしれません。またメスの方が比較的早く性格が落ち着くと言われています。オスもメスも遊び好きであることには違いありません。

人で「十人十色」と言われるように同じ犬種でも「十犬十色」ともいうべく性格にも個体差があります。 本来の資質だけでなく特に生後数ヶ月間の生活環境や接し方がペットの性格に大きな影響を及ぼします。


★決定的なオスとメスの違い ★
 
オス犬では見られないメス犬に特徴的な生理的変化として発情出血が挙げられます。この出血は人の生理(月経)に相当する出血とは意味合いが異なります。人では出産のために用意していた子宮内膜が不必要となり剥離することによって出血しますが、犬の場合子宮内膜の剥離ではなくホルモン(エストロジェン)の影響で子宮内膜が充血することによって染み出た結果として出血します。

このエストロジェンは食欲を抑える働きがあります。従って発情期にこのエストロジェンが卵胞から大量に放出される結果、「食欲がない」ことを何かの病気だと過剰に心配される飼い主さんも少なくありません。このようにメスは性周期によって体内でホルモンが大きく変動する点もオスとの違いとして挙げられます。当然ですが妊娠するか否かという点がオスとメスとの決定的な違いです。人と同様、出産という神秘的な体験をすることができるのはメスだけに与えられた神様からの「贈り物」なのかもしれません。


★性別によってかかりやすい病気も異なるの?★
 
人医療においても病気の発症率に男女比が異なる病気あるいは発症率が同じでも男女間で臨床的に症状が違う場合があります。ワンちゃんや猫ちゃんでもこれは同じで、確かにオスに多い病気やメスに多い病気があります。しかしこれは一般論で必ずその病気になるという意味ではありません。

「○○駅前の宝くじ売り場が当選しやすい」と言いますが一億円が当選した人がどこで宝くじを購入したかを追跡してみると他の宝くじ売り場と比べて○○駅前の宝くじ売り場が統計的に多かったというだけで、○○駅前の宝くじ売り場で宝くじを買えば必ず当選する訳ではない理屈と同じ原理です。「性」の差を気にするよりいつもよりお水を飲む量が多い、あるいはいつもより便がゆるいなど「通常」との差を把握することのほうが大切かもしれません。


★オスとメス、どちらが長生き?★
 
日本全国の動物病院へアンケートを利用した最近の調査によると犬の寿命はオスが12歳、メスが11.9歳とほぼ同じだったのに対し、猫の寿命はオスが8.7歳、メスが11.1歳とメスの方が長生きだったという結果があります。もう少しグローバルな視点でみるとギネスブックには世界で一番長生きした犬は29歳、猫は34歳という記録があります。獣医療技術の発達、ペットフードの普及や予防獣医学の浸透、飼い主のペットに対する意識の向上などにより昔に比べるとペットも高齢化が進行しているのが現状です。

残念ながら統計学的には大型犬は小型犬より寿命が短い傾向にあり、肥満傾向あるいは室外飼育の動物はそうでない動物に比べ寿命が短い傾向あります。老化は人でも動物でも必ず訪れます。少しずつ始まる老化現象に補完的となる日頃の健康管理が必要となります。


以上の結果を踏まえ、ペットを購入しようとお考えの方へのアドバイスとしてはご家庭の飼育環境にあった品種あるいは生理的特徴を踏まえた上で性別を選択することをお勧めします。どちらにしてもあなたがペットと生活することによりヒーリング(癒し)効果やリラックス効果という恩恵が得られることは間違いありません。

キーワード

オス 雌 メス 性別 男女 ホルモン