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ペットの応急処置 [その他]

散歩中や室内でさえも、予想できない危険は潜んでいるかもしれません。いざという時に慌てないための応急処置の知識を呼んでおきましょう。ふいに怪我をさせてしまった時の応急処置、出血している時の処置方法などお話したいと思います。


★処置の流れはどうしたらいいの??★

@ペットが怪我をしているのを発見したら、以下の流れをとってあげましょう。

Aペットを落ち着かせ、安全な場所まで運んであげましょう。

※ペットが興奮して暴れたりすることがあるので、飼い主さんが噛まれたり、怪我をしたりしないように気をつけましょう。可能であれば口輪やエリザベスカラーなどをつけておくと安全です。また、バスタオルや毛布をかけてその上からペットに触れるようにするのも良い方法です。

B状態を確認しましょう。

※状態を確認する際、手遅れになったり重症になったりしないよう、落ち着いて手際よく行動しましょう。何で怪我をしたのか、どこをどの程度怪我をしたのか、意識や呼吸はしっかりしているか、出血が止まっているのか続いているのか、を冷静に確認しましょう。


C傷の状態が分かるよう傷口の周囲の毛を刈りましょう。


〔軽い傷・小さな傷〕
傷口を調べ、出血もほとんどないような軽い傷であれば刺激の少ない消毒薬で消毒してあげましょう。

〔深い傷・大きな傷〕
傷口を調べ出血が止まっているようなら、消毒薬や生理食塩水などで傷の周囲を洗いましょう。この際、消毒薬を噴きかけるようにするとゴミや汚れが傷口に入り込んでしまう可能性があるので、洗い流す感じで消毒してあげましょう。傷口が泥などで汚れている時には、まず流水で洗うと良いでしょう。こすりながらやると傷の奥まで入ってしまうので優しく取り除いてあげましょう。

※消毒薬はイソジンなどの色がつくタイプは獣医師の診察を受ける際に、傷の様子が分からなくなってしまうので、色がついていない透明なタイプを使用しましょう。また、ワンちゃんとネコちゃんを比較すると、ネコちゃんはがヨード系消毒薬に弱いのでむやみに消毒薬を使わないほうが良いでしょう。 


★出血していた場合の応急手当はどうしたらいいの?★
 
出血を発見したら、滅菌ガーゼや清潔な布、また衛生ナプキンなどで傷口をしっかりと圧迫し出血を止めましょう、血をぬぐおうとして、こすったりせず、傷の部分をしっかりおさえるようにしましょう。出血が止まらない場合には、さらにその上から包帯などで血液の流れが止まらない程度に巻きましょう。

また、血液が固まるのが遅くなるので、圧迫している滅菌ガーゼや包帯は変えないようにしましょう。

【出血している場所が四肢・尾・耳からの場合】
傷を圧迫したあと、包帯などで巻いておきましょう。尾や耳はよく動かす部分なので、包帯を巻いたままにしておくと包帯がはずれてしまったり、出血が止まらないことがあるかもしれないので包帯を巻いた尾を胴体に固定したり、ガーゼをあてた耳ごと包帯で頭部に固定すると良いでしょう。

※どうしても出血が止まらない場合にはヒモのようなもので傷から2〜5cmの心臓側をしばって止血しましょう。ただし、しばったままにしておくとうっ血を起こしてしまうので5分おきにヒモを緩めることを忘れないようにしましょう。

【出血している場所が鼻からの場合】
鼻孔からの出血や、多量の出血の場合には獣医師に連絡をとって指示を仰ぐか、直ちに動物病院に行きましょう。

【内出血の場合】
通常、内出血を確認することは難しいので、ペットの様子を観察しながら直ちに動物病院に行きましょう。


突然ペットが怪我した時、何よりも先に飼い主さんが落ち着くことが大切です。冷静になり怪我の状態をきちんと把握しましょう。
そして、今回お話した応急処置を行い、ペットの状態が落ち着いたら動物病院へ連れて行ってあげましょう。

キーワード

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