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しつけ・行動・マナー

習性から導くワンちゃんのしつけ 【しつけ・行動・マナー】

ワンちゃんを飼ってみたいけど、しつけが難しそう。今飼っているワンちゃんはちっとも私の言う事を聞いてくれないの。そう思っている方、ワンちゃんのしつけには犬特有の習性を利用するとうまくいきますよ。


★習性を利用しよう! その1 リーダーをはっきりとさせよう★

犬は元々群れを形成して生活を営んでいます。犬の社会は縦社会で順位制があり、必ずリーダーが存在します。リーダーは絶対的な存在で、リーダーに対しては服従の行動をとりますが、逆に自分よりも順位が下のものに対しては勝手な振舞いをします。

ということは、おうちの人がワンちゃんよりも上の順位ならば、いちいち怒ったりしなくてもワンちゃんは常に人の言う事をよく聞くはずですよね。まず私たちがリーダーになったつもりになってワンちゃんに接してみましょう。決して、常に怒ったり、暴力をふるうことがリーダーではありません。

・リーダーとしての振舞い 【@ 先にご飯を食べる】
犬は群れで獲物を捕らえますが、それに一番最初に口をつけるのがリーダーです。リーダーが一番美味しいところを食べる権利があるからです。ですから、ごはんの時間はまず人が食事をします。そして、人の食事が終ったあとでワンちゃんにもごはんをあげるようにしましょう。

・リーダーとしての振舞い 【A 先頭にたって進む】
リーダーは群れを導く役割があります。リーダーが行くぞと言って他の犬がそれに従ったり、リーダーが座れば皆が休憩をとるなど、すべての行動の決定権を持っています。ですから、お散歩に行く時間は人が決め、行く時には人が先に立って家の出入りをします。どこに行くかも、もちろん人が決めます。遊ぶ場所、遊びを止めるタイミングも必ず人が決めるようにします。

・リーダーとしての振舞い 【B マウンティング】
マウンティングとは、優位な犬が下位の犬の背中に乗っかって、その順位の確認を行う行為の事です。ですから、もしワンちゃんが人の足に前足をかけて、腰を振るような動作が見られたら、さっと立ち去って絶対にさせないようにしましょう。また、人が寝ている上に乗っかったりする行為もさせてはいけません。逆に、遊んでいる時に人が犬の上に体を覆いかぶさってみたり、犬の腰を上からつかんでみたりという行為をさりげなく取り入れて、人がリーダーであることをアピールしましょう。

★習性を利用しよう! その2 トイレのしつけに利用しよう★

犬はもともと洞穴のようなところを巣穴として、そこで出産・子育てをしていました。子犬たちは生後2週間ほどたつと、自力で巣穴の外に出るようになります。そして本能として、巣穴は清潔にしておきたいと思うことから、巣穴から少し外にでた所でトイレをするようになります。あらかじめ尿の臭いがしているところに、さらに自分のにおいをつけてなわばりを示すようになります。ですから、子犬を家に迎えてトイレトレーニングをする時には、この状態と同じようにしてあげればいいのです。すなわち、子犬のベッドから少し離れたところにトイレシートを設置する。
トイレシートにはあらかじめ、子犬のおしっこのにおいを少しだけつけておく。そうすれば、シートの上でおしっこをするようになるはずです。はじめのうちは少々はみ出てしまっても、大目にみてあげましょう。


★習性を利用しよう! その3 無駄吠えをさせないようにしよう★

犬は自分のなわばりを大切にします。知らない者や部外者が自分のなわばりに入り込もうとしたら、警戒を示して吠えたり攻撃的な態度をとることはごく自然な事です。犬にとって無駄な鳴き声はないのです。ですが、住宅が密集するような所で暮らすワンちゃんが一日中ワンワンと吠えていては、ご近所の迷惑になるばかりでなく、本人もストレスになってしまいますよね。ですから、ワンちゃんの無駄吠えを防止するためには、つい吠えてしまうような不安な状態を作らないということが最も大切になります。
すなわち

・知らない人が常に目に付くような玄関先などで飼わない
・室内でも、外を歩く人が見えるような窓にはカーテンをひいておく
・部屋の隅にクレートを置いて、そこなら絶対に安心というワンちゃんのプライベートエリアを作る。
・リーダーである人が吠えれば(大きな声を出せば)、今は吠えないといけないんだ!と理解をしてよけいに吠えます。人はうるさい!というセリフでも、大きな声を出してはいけません。無視をする(リーダーに知らん顔をされる)のが、この場合に最も効果があります。



犬と人は体だけでなく、考え方も大きく異なる動物同士です。人の考えをいくら犬に押し付けても、ちっともわかってもらうことはできません。もし犬とうまく生活していこうと思うのならば、私たちは逆に犬がどのように感じていて、どのように思っているのかを理解してコミュニケーションをとっていくべきです。犬は人というリーダーのもとで、安心と幸せを感じる事ができ、人は犬というパートナーを得て、癒しを感じることができる、そんな関係になれたら、しつけなんて本当に簡単な事なのです。

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