獣医師や看護師が贈るペットコラム
獣医師や看護師が贈る
ペットコラム

いつでも元気にいて欲しいからここからコラムをお届けします

ペットクリニックHOME » 病気と予防 » 一覧 » 愛犬・愛猫の健康相談室【尿pH異常中のワクチン接種について】

健康相談室

愛犬・愛猫の健康相談室【尿pH異常中のワクチン接種について】

愛犬・愛猫の健康相談室TOPへ戻る⇒http://www.petjpr.com/suzuki/health/soudan/

Q.飼主様:

先日、混合ワクチンの摂取日だったのですが、膀胱炎を起こしていたので、検査をしたら尿のpH値が少し高く、まず抗生剤を飲むように言われました。
ワクチンは、それが治ってからするということになりました。
1週間飲んで、尿のpH値が正常になり、薬が合っているので、もう2週間それを飲ませましょう、と言われ飲ませました。
そして、2週間後検査したら、今度はpH値が高くなっており、尿比重も少し高めだったので、薬が合っていないので、針を直接膀胱に刺して薬を割り出す尿検査をするか、不明なまま別の抗生剤を服用するか決めて下さいと言われました。

そして、しばらく薬を服用し続け膀胱が良くなってからしかワクチンは打てないと言われました。
ワクチンはもう1〜2ヶ月待てるものなので、その間に膀胱の治療をまずするように言われ、ワクチン接種してもらえません。
3週間薬を服用したので、現在見ていて尿の状態(回数、色、におい等)が、それほど悪いと思われないので、検査での数値が本当に薬の服用が更に必要な状態であるほどなのか、また今の状態では、ワクチンが本当に不可能な状態であるのか疑問に思っています。

1度目の検査と服用指示した医師と、2週間後の医師が違う人なので、前の医師が薬が合っているからと言って服用させてきたのに、(実際pHの数値も正常になった)別の医師がたまたま1回の検査で、pH値が高い、尿比重が低いとの判断で、更なる服用を進める事とワクチンをそれ以後にしかしないという診断をする事に対して信用しかねる部分もありまして、どうしたら良いか困っています。


A.先生:

尿結石、尿結晶は、一度発症した場合、その後のフォローが非常に気になるところですよね。

それでは、まず、ワクチンに関してお答えいたします。
ワクチン接種に関しては、やはり基本は健康な状態時というのがありますが、病気・治療中=接種不可というわけではないと考えます。
つまり、どのような病気かによるということです。
今回のケースでは、食欲も元気もあって、栄養状態も良好、臨床症状も改善しているのであれば、接種可能な範囲ではないかとは思います。

ただし、ワクチンと言うものは、どのような状態であれ、体調を崩すような副作用が出ることがありますので、どうしても、もし副作用がでた場合に膀胱炎の治療中だったからというような感じに捉えられてしまうのも事実です。
恐らく、とても慎重に考えられているのではないでしょうか。

次に、尿検査の結果の件ですが、pHに関しては、細菌等の影響だけでなく、身体に加わる種々のストレス状況などいろいろな要素が絡んできますので、おっしゃられる通り一度の高さで全て判断は出来ないとは考えます。
当然ですが、他の尿検査結果を踏まえる必要はあります。
数回確認検査をすることも悪くわないのではないでしょうか。
尿比重に関しては、低い理由が大事かと思います。

たとえば、腎機能が低下しているのか、多飲の影響なのか、とすればなぜ多飲なのか、なにかホルモンの影響なのかなどです。
抗生剤も、むやみに使うと耐性や菌交代がおこり、より厄介になることもあるので、注意が必要です。

補足ですが、pHが高めであったり、細菌の影響を受けやすいワンちゃんでしたら、グランベリー含有のサプリメントを試されてみるのも良いかもしれません。
グランベリーは、尿路上皮への細菌の付着を防ぎ、pHを酸性に傾ける作用があります。



愛犬・愛猫の健康相談室TOPへ戻る⇒http://www.petjpr.com/suzuki/health/soudan/