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健康相談室

愛犬・愛猫の健康相談室【ケイレンの薬について質問です】

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Q.飼主様:

4歳のミニチュアダックスを飼っているのですが、ケイレンをおこすようになりました。
最初は病院で座薬をもらい、3日間使用し(座薬を使ってからはケイレンはなし)、治まりました。
しかし、数日後もケイレンが起こったので、再度受診いたしました。
 
座薬はもらっていて、何度か続けて起こるようなら入れるように、頻繁におこるようなら投薬も考えたほうがいいとのこと。
1ヶ月に一度か2度くらいなら、座薬で様子を見ていいのでしょうか?

毎日おこるようなら投薬が必要なのはわかるのですが、どのくらいの頻度で投薬をおねがいすればいいのか、また、投薬の副作用について教えてください。


A.先生:

突然ケイレン(てんかん)を起こすようになったのですね。
たいへんびっくりされたと同時に心配されていることと思います。
てんかんを起こす原因というものは、いくつかありますが、(血液検査やMRI(脳の構造など)などに関しては状況を見てということになるかもしれません)ここでは、てんかん以外は特に健康であるものとして、ご回答させていただきます。

いつから投薬、つまり毎日飲み薬をということですが、それは、頻度と1回のケイレンの強さによってと考えています。
短時間かつ比較的軽いタイプで、月に一度ぐらいであれば様子を見ることもあります。しかし、月に一度でも、1回の発作が長かったり、強い場合は投薬を勧めます。

今回のケースでは、一回の発作の程度がわかりませんが、一度発作が起こると、群発する傾向があるようなので、あくまでも私の場合ですが、投薬を開始すると思います。
てんかんは、確かに1度起こるとすぐに発作を起こしやすい状況にはあるかと思いますが、近い時間の中で発作が繰り返され、その中で、もし強い発作が重積、重なるように続いてしまうと自律神経も異常を来たし、場合によっては命にかかわることもあります。

発作はワンちゃんにとっても、飼主さんにとってもたいへん辛い出来事だと思います。
あまり様子を見すぎても、不安になるばかりかもしれません。
では、いざ投薬となった場合、その副作用が気になりますよね。
薬の種類としましたら、数種類ありますが、一番メジャーなものについて、お話しますね。

お薬としては、フェノバルビタールという催眠・鎮静・抗ケイレン薬があります。
通常、1日2回飲ませていきます。服用当初は、ふらつき等でる場合がありますが、徐々に消失すると思います。(極端な場合を除く)
また、食欲が増す傾向がありますので肥満に注意します。
内臓関係で言いますと、肝障害を起こすことがありますので、定期的に検査をします。
薬の効果は、血液内の濃度を有効範囲内に上げ、いかに安定させるかにあります。
したがって、服用開始後、1〜2週間以内に血中濃度を測るのが望ましいといえます。(上がり過ぎている場合もありますので)
この状況の中で、発作を抑えられない場合や肝障害が出る場合は、薬の変更などを考えます。
どの位の期間飲ませていくかに関しては、基本的には、ずっと、と考えたほうがよいかも知れません。

私の場合は、血中濃度や肝機能をチェックしながら、発作が1年間起きなければ、少しずつ減量していきます。
サプリメントの併用を行うこともあります。
まだ若いワンちゃんなので、心配も多いかと思います。
この場で、お答え出来ることはさせていただきますので、また何かあればご相談ください。



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